役所広司演を務めた映画『孤の血』(開中)の同名原作小説が、5月21日付のオリコン週間文庫ランキング5月7日~13日集計)にて9位にランクインしたことが明らかになった。12日に開された映画ヒットを受けて、原作も注されている様子だ。

 柚裕子による小説「孤の血」(KADOKAWA)は、暴力団対策法成立直前の昭和63年広島を舞台に、暴力団抗争に立ち向かう新米刑事ベテラン刑事の姿を描いたハードボイルドミステリー警察小説映画仁義なき戦い』を掛け合わせたような魅が話題となり、第68日本推理作家協会賞を受賞したほか、「本の雑誌が選ぶ2015年ベスト10」第2位、「このミステリーがすごい!」第3位、第154直木三十五賞にもノミネートされた。

 「孤の血」は2015年8月に単行本で発売されたのち、昨年8月に文庫化。文庫版は4月16日付の「オリコン週間文庫ランキング」で71位に上昇して以降、先週付で15位までランクアップ21日付の今週、ついに9位にランクインした。映画開を受けて徐々に売り上げを伸ばしており、ロングランでのヒットとなっている。

 白石和彌が監督を務め、演の役所のほか松坂桃李真木よう子江口洋介キャストが出演する映画も好調で、12日の開から2日間で11万2,684人を動員し、行収入1億4,707万1,400円をあげて全映画動員ランキングで3位にランクイン。観客層は40代~50代を中心とする男性客が7~8割を占めており、平日も堅実な行が期待されるとのこと。現在ではしい太な作が話題の映画原作小説の相乗効果は、まだまだ続きそうだ。(編集部・大内

柚月裕子「孤狼の血」(KADOKAWA)書影