古今東西歴史リードしてきた偉人たちはタフマンぞろい。動の時代を生き抜き、長寿を可にし、の営みにも貪欲だった。医食同健康は「食」が作り、支える。彼らの健康のもとをたどれば、現代でも十分に応用できる。たくましき彼らの食生活に学んでみよう。

独眼竜」として名を馳せる、仙台祖・伊達政宗1567~1636)がこの世を去ったのは70歳の時。当時としては相当な長寿だ。それを支えたのは、まさに「食」へのこだわりだった。

 政宗は“グルメ武将”として名高い。正月となれば、雑煮アワビナマコニシンゴボウ豆腐黒豆と具だくさん。当然、おせち料理で、白鳥など60種類以上の食材を使っている。

 政宗はみずからも厨房に立ち、ごちそうをふるまった。

〈馳走とは旬の品をさり気なく出し、人自ら調理して、もてなす事である〉(「命期集」)

 “料理人政宗”はさまざまな食品をも考案している。お正月に欠かせない「伊達巻」はもちろん、豆をすった「ずんだ餅」、そして「仙台味噌」もそうだ。江戸時代から仙台味噌を作り続けている株式会社「佐々重」の担当者が由来をる。

仙台城の際、内に『御噌蔵(おえんそぐら)』という900坪の味噌醸造所を設け、そこに中国の発酵の技術を持つ古木兵衛を呼び入れ、良質の味噌造りを命じました。これが仙台味噌の始まりで、日本初の味噌工場でした」

 仙台味噌は、美しい褐色光沢が特徴だ。味噌に限らず、政宗は豆を炊き込んだ「豆めし」をはじめ、豆腐や凍り豆腐など、豆類、大豆を好んで食した。豆類、特に大豆にはビタミンミネラル、イソフラボンなどの機性成分が多く含まれている。

 食文化を研究する、総合長寿食研究所所長の永山夫氏が解説する。

「政宗が健康で長生きだった大きな理由は、まず味噌でしょう。味噌に含まれている天然グルタミン、レシチン、ビタミンEリノールなどは細胞を活性化させる。また、アルギニンというアミノ酸男性的でダイナミックな行動エネルギーとなります」

 三陸宮城の幸にも恵まれている。その代表がホヤとカキミネラル分が豊富で、特に亜鉛が多く含まれている。亜鉛はいわずと知れた強壮のだ。パイナップルとも称されるホヤの中に入っている「ホヤ」は政宗の好物でもあった。そして、カキ亜鉛含有量は全食品中トップで、「セックスミネラル」の塊と言ってもいい。

 政宗はこの松島湾のカキ仙台味噌とでみずから「カキの土手」を調理したと言われている。

 政宗は記録に残っているだけで、少なくとも7人の側室との間に10男4女をもうけた。側室・妙伴との間に四女・千菊が生まれた時、政宗は60歳だったのだから、恐れ入る。

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伊達政宗が遺した「カキの土手

材料(4人分):カキ300g、糸コン1玉、ネギ3本、焼き豆腐2丁、春菊1/2把、白菜1/2個、仙台味噌200g、砂糖大さじ4、しょうゆ大さじ3~4、大さじ4

◎作り方:(1)カキで洗い、ですすいで気を切っておく。(2)糸コンはゆでて適宜に切り、焼き豆腐野菜適当な大きさに切っておく。(3)仙台味噌砂糖しょうゆを練り合わせ、土鍋の縁に塗り、(1)と(2)の材料を入れて火にかける。だし汁やは用いず、材料から出る分で味噌を溶かしながら煮る。

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