職場で悩む女性

(tuaindeed/iStock/Thinkstock/写真はイメージです)

「ブラック企業」「過労死」などが話題となり、パワハラや働き方の見直しが問われる昨今。『西日本新聞』が報じた、とある女性の労務管理状況が話題になっている。

■トイレの回数を「週報」で報告

報道によれば、とある薬品販売会社の事務員として働いていた女性は、支店で常態化していた「サービス残業」に異議を訴えたことにより、職場での人間関係が悪化。ストレス性の過敏性腸症候群を発症し、業務中に何度もトイレに行くようになったという。

それからというもの、同僚がその女性に対してトイレ時間や回数を計測した表を作成し、支店や本社の社員らにメールで送信していたとのこと。さらに同社は、女性に解雇通知書を渡し、解雇の有効性を確認する労働審判を申し立てていたようだ。

その過程で、女性の行動を監視した「週報」が証拠書類として提出された。そこには「鼻にティッシュをねじ込みながらカレンダーを眺める」「携帯メール」など、女性の行動が分刻みで記録されていたという。

■「自分たちは奴隷じゃない」と批判の声

同社はトイレの計測表を社内で共有したことについては問題があると認めたものの、一方で週報そのものについては

「プライベートを四六時中監視したわけでなく、労務管理上、必要かつ妥当だった」

と説明。その後、同社が申し立てを取り下げたため、労働審判の結論は出ていないという。

同僚にトイレを含めた行動を分刻みで報告させるなど、業務からは逸脱しているといえる難しい事案であり、パワハラと判断されてもおかしくない。報道を受け、ツイッターや女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』では怒りの声が相次いでいる。

・自分達は、奴隷じゃない。21世紀になって、未だこんな事を言わなければならないのか

・ええ、分刻みで従業員の行動監視してたら他の業務疎かになるじゃん…

・キモい…トイレの時間、回数なんてキモすぎる

・こういう会社は社名を公表すべき サービス残業とかパワハラとかほんとやめてほしい。なんで正々堂々仕事できないのか

■「会社の気持ちもわかる」の声

しかし一方で、会社側の言い分もわかるとの声も。報道では女性の業務状況が記された写真がアップされているのだが、そこには「席を外す」が30分から1時間に一度の頻度で報告されており、また離席時間も10分から20分とやや長めだ。

女性は過敏性腸症候群ともあり、離席する頻度が多いのは仕方がないとの声も多いが、一部では「さすがに業務に支障が出ている」「上司に報告したくなるのもわかる」と厳しい指摘も見受けられた。

・いやいや酷いってこの女社員酷すぎでしょw 全く働いてないじゃん!何でクビにならないのか理解できない。こんなのクビでいいでしょ

・会社が悪いって意見が多くなるのかな。この監視されたって女性、まず仕事してくれって思った

・監視した会社もありえないけど、この人の行動もちょっとありえないね。同僚として働きたくないし、上に訴えるレベル

■職場でパワハラを受けている人は…

しらべぇ編集部が全国20〜60代の有職者の男女251名に「パワハラ」について調査したところ、およそ6人に1人が「パワハラを受けていると感じる」と回答した。この数は決して少ないとはいえないだろう。

(©ニュースサイトしらべぇ)

業務に支障が出るといった内情まではわからないが、トイレの頻度まで報告する必要があったのか疑問は残るばかり。労務管理とは一体何なのか、しっかりと議論する必要があるだろう。

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(文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2014年5月19日(月)~5月20日(火)
対象:全国20代~60代 男女社会人ユーザー 計251名

トイレの回数・時間を社内メールで共有 会社に「分刻みで行動を監視」された女性