ゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション映画となる『GODZILLA』(通称:アニゴジ)。「アニゴジ」は二万年もの間、地球に君臨し続けてきた<ゴジラ>と絶滅の縁に追い詰められながらもそれに抗う「人類」の物語で、全三部作で描かれる。2017年11月に第一章『GODZILLA 怪獣惑星』が公開、そして2018年5月18日(金)にはいよいよ第二章となる『決戦機動増殖都市』が公開予定だ。

 今回は第一章のラストに姿を現し、第二章でも主要人物の一人となるミアナを演じる小澤亜李にインタビュー。作品のことに加えて「ゴジラ」シリーズの印象などについてもお話いただいた。

ミアナ役の小澤亜李

キャラクターの感情を自分の演技で引っ張らないといけない

――今回演じるミアナがどのような役なのか教えてください。

ミアナは人類の生き残りとされる種族「フツア」の民の一人です。マイナという双子の姉がいて、とある卵を守る巫女でもあって、人型ではありますが、テレパシーで意識を伝達したり、身のこなしが軽くて運動神経がよかったり、ハルオ達の言葉を聞いたらすぐに覚えるくらい学習能力が高かったりと、これまで登場した3種族とはまた違った特性を持つ種族になります。

――双子ということですが、それぞれで特徴や性格は違う?

マイナのほうは人に対しての警戒心が強く、ミアナは人懐っこくてハルオに対しても好奇心を持って接するという違いがあります。表情もマイナは比較的険しくて、ミアナは可愛らしい。セリフのニュアンスに関しても愛嬌があるのはミアナのほうです。

――本作はセリフを先に収録してそれに合わせて絵を作成するプレスコ方式が採用されています。プレスコ方式での収録はいかがでしたか?

絵がない分、相手との距離感をつかむのが大変でした。また、キャラクターの感情を自分の演技で引っ張っていかなければならないとも感じ、とても集中力が必要でしたね。収録は1日作業で一章分を録りましたが、朝集まったのに気が付けば夜になっていたので集中したからこそ時間の流れはあっという間に感じました。

――なるほど。マイナ役の上田麗奈さんとはテレパシーでの会話の声を揃えて喋るシーンが多かったかと思います。

二人でマイクを一本ずつ使って、呼吸を吸うところからユニゾンして喋りました。あの……綺麗に揃っていましたよね!?

――揃っていました! でも映像がないから併せるのも大変ですよね。

テレパシーでの会話では神秘的な感じ、語りかけるようにというディレクションを受けたので、その点を意識して演じました。反対に実際にハルオたちが使っている言葉を覚えてそれを発するときはちょっと発音が違う可愛らしさがあるんですよ。そのギャップも彼女たちの魅力になるのかなと思います。

――可愛らしいという面では、本編中にキスシーンを覗き見するという展開が……。

えっ、今なんておっしゃられました?

――えっと、キスシーンが……。

あぁ、キスね! 何だか楽しい話になってきましたね~(笑)。

――楽しんでいただけて何よりです(笑)。そのキスシーンではハッとする双子の姿が描かれていました。あそこも可愛らしさのひとつになるかなと思います。

恐らく「フツア」の民は人間らしい「LOVE」や「LIKE」のような感情を文化的に持ち合わせていないと思うのですが、只ならぬ空気だと察したんでしょうね(笑)。そういう意味ではハルオを初めとする「フツア」とは違う生き物と接することで彼女たちがどういう感情を持つようになるのか。その点は二章、そして三章の見どころになってくるのかなと思います。

――演じるキャラクターのことを中心にうかがってきましたが、小澤さんがミアナ以外でお気に入りのキャラクターは?

各キャラクターそれぞれに興味はありますが、中でもハルオは本当に素晴らしい。周りをちゃんと見て先導してくれる頼りがいのある主人公で、しかも嫌味がない! 人間だれしもパニックになったり、窮地に陥ると自分中心になってしまったりすることが多いと思うのですが、ハルオに関してはそういう素振りがあまりないんです。ハルオ自身も<ゴジラ>に対して復讐心を強く抱いているはずなのに周りのことを考えて行動しているので、尊敬します。あと、個人的にはマーティン(・ラッザリ)さんが好きかも。

――マーティンは好奇心旺盛で、本作ではいわゆる説明役のポジションですよね。

そうですね。マーティンさんは自分の好奇心に素直で色々な文化に興味を持って語ってくれるのですが、それは視聴者がきっと知りたい作中の謎や世界観でもあるので、聞いていて楽しいです。あと、私たち(フツアの民)に興味を持っていただけたのも嬉しかったです(笑)。

絶望に抗う人間ドラマ

――ここまでキャラクターのことを中心にうかがってきましたが、続いては「ゴジラ」に関する質問をさせてください。本作に関わるまで「ゴジラ」シリーズについてはどのような印象を持たれていましたか?

本作で本格的に「ゴジラ」に触れましたが、元々「ゴジラ」の見た目は知っていたので怖い恐竜かなと思っていました。でも、全然そんなことありませんでした(笑)。作品のなかでも<ゴジラ>は象徴的な“何か”であり、人類もその存在について考えるという描写がありました。だからなのか、あまり恐怖を覚えなかったんです。私、怖い作品があまり得意ではないので、自分でも意外でした。

――えっ!?

「えっ」って、私にどういう印象を持っていたんですか!!(笑)。私、怖がりなので、怖そうだなと思う作品はあんまり観ないんです……。夜に思い出して恐怖を感じちゃうし、すぐに信じちゃうんですよね。「あぁ、もう地球はダメなんだ」とか、すぐにネガティブになっちゃう(笑)。なので、他作品のインタビューで「作品と同じような過酷な状況になったらどうしますか?」と聞かれると、私はいつも「諦めます」と答えています(笑)。

――まさに本作はそういう過酷な状況下での物語となります。宇宙船に生き残った人類は4.000人しかいないとなると、私も絶望してしまいそうです。

「少ない!」って思いましたよね(笑)。そもそも船にたくさんの人が住めそうにもない。船にいるだけで絶望を感じてしまいそうです。何と言いますか、脚本を担当されている虚淵玄さんは絶望を描くのが得意だなと本作以外の色々な作品を観ていても思うんですよね、観ながら「うわー、本当に絶望」と感じる。でも、その絶望のなかで人々がどのような選択をするのか、どう抗っていくのか……。その姿や展開に思わず引き込まれるんですよね。

――本作でもまさに、絶望に抗う人々が様々なドラマを展開しますよね。

そうですね。Netflixで第一章を女子の友達と二人で見返したのですが、人々の心の動きなどがとてもドラマチックで、あっという間に見終えちゃいました。そういう人間ドラマに重きを置いているので、本作は「ゴジラ」をあまり知らない人でも楽しめるようになっていると思います。

――種族もバラバラで思想もそれぞれ違う、それ故に起きる人間ドラマも本作の魅力ですよね。本日は色々とお話いただきありがとうございました。最後に第二章を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

第二章では一章とはまた違う様々な人間ドラマが繰り広げられます。その中でも小澤亜李(女)としては、ユウコ(・タニ)の気持ちにとても興味を持ちました。第二章ではユウコのハルオに対する気持ちが浮き彫りになります。そして、クライマックスのシーン。あそこは皆さん衝撃が走るはず! あのシーンは是非見ていただきたいです。

<プロフィール>
小澤亜李
【おざわ・あり】8月10日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演は『月刊少女野崎くん』佐倉千代役、『宝石の国』ベニトアイト役、『ヒナまつり』マオ役、『Caligula -カリギュラ-』守田鳴子役 ほか

<『GODZILLA 決戦機動増都市』情報>
2018年5月18日(金)公開
【スタッフ】監督/静野孔文・瀬下寛之 ストーリー原案/虚淵玄(ニトロプラス)
【キャスト】宮野真守・櫻井孝宏・花澤香菜・杉田智和・梶裕貴・諏訪部順一・ 三宅健太・堀内賢雄・中井和哉・山路和弘・上田麗奈・小澤亜李 他
【製作】東宝
【制作】ポリゴン・ピクチュアズ
【配給】東宝映像事業部

●小澤亜李さんのサイン色紙をプレゼント●
今回のインタビューを記念して、小澤亜李さんのサイン色紙を1名様にプレゼント致します。

<応募要項>
■応募期間:2018年5月17日から2018年5月25日23時59分まで
内容:小澤亜李サイン色紙
当選人数:1名様
応募方法
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映画公式サイト
godzilla-anime.com

映画公式 twitter
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