電通国際情報サービス(以下 ISID)は16日、PHM Technology(以下 PHMT)との販売代理店契約に基づき、同社が開発・提供するセンサーアーキテクチャ最適設計・検証ツール「MADe PHM(メイド・ピーエイチエム)」の提供を開始したことを発表した。

故障予知分析は一般的に、対象物と同種の機器が過去に故障に至るまでの稼働データとの比較を用いて行われるが、センサーが適切に設置されていないケースでは必要十分なデータが蓄積できず、分析精度が低下する。一方、過度なセンサー設置はコスト増につながるため、センサー設計の最適化が鍵となるが、故障予知のためのセンサー設計を実現する検証ツールはこれまでなかった。

今回、提供を開始するMADe PHMは、製品や設備の故障予知分析に必要となる稼動データを的確かつ効率的に取得するために、設計・開発段階から最適なセンサー配置を分析・検証できるもの。ものづくりの設計・開発段階において、対象物の健全性や異常の予兆を的確にモニタリングするための最適なセンサー設計と検証・評価を支援するツールである。

高度な保全技術に関するシステム工学的アプローチを指すコンセプト「PHM(Prognostics and Health Management) Design」をベースに、アメリカ国防高等研究計画局とオーストラリア国防局の技術を元に開発された。これまでに、主要各国の政府機関や先進的な企業・団体で広く採用されている。

対象物の設計データをもとに解析用のモデルデータを生成し、物理法則に基づいて故障に至るメカニズムを解析することにより、最適なセンサーの数や位置を導くことができる。また、対象物の故障予知に求める精度や重要度、コストなどを入力し、そのバランスを比較しながらシミュレーションを繰り返すことで、自社のニーズに合致したセンサー設計を検討することが可能となっている。

さらに、すでに稼働中の機器から取得した稼働データが、求める分析精度に対して十分かどうかを診断することも可能。既存のセンサーで何%の故障判別ができるか、追加でどこにセンサーを取り付ければよいかといった診断に加え、目標とする故障判別率やセンサー個数の上限値等に応じた分析を行うことも可能だという。

なお、ISIDは、5月25日に東京コンファレンスセンター・品川にて開催される「PHM Conference 2018 in JAPAN」において、同ツールの紹介や PHMTのCEOによる講演を行うという。時間は13:00〜18:00(受付開始 12:30)。参加費は無料(事前登録制)。
(早川厚志)

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