同点の9回1死一、二塁から中越えにサヨナラタイムリー

 選手会長と主将が試合を決めた。楽天・岡島が同点の9回1死一、二塁から中越えに適時二塁打。チームに今季初のサヨナラ勝ちをもたらし、連敗を2で止めた。

 手荒いウオーターシャワーとともにもみくちゃにされた。「根性だけでした。良かったです」。ソフトバンク・森からの4球目を捉えた。直前に守護神・ハーマン投手が3者凡退に仕留め、いい流れで迎えた最終回。先頭の今江が左前打で出塁すると、ペゲーロの当たりは平凡なゴロに見えたが、これを高田が痛恨の失策。絶好のチャンスに、選手会長が結果を残した。

 8回は1死二塁からキャプテンの嶋選手が左中間に同点の適時二塁打。「岡島が(四球で)出てくれて、中継ぎ陣も頑張ってくれていた。ここで絶対打ってやろうと思っていた」と、うなずいた。打率2割前後と苦しんでいた下位打線の2人が、相手の勝利の方程式を崩した試合となった。

 開幕から勝利に恵まれず、Aクラスどころか5位のチームまでも大きく離される展開。だが、5月は4連勝もありここまで6勝6敗と執念を見せている。今回のソフトバンク3連戦は強打の前に連敗を喫したが、この日は最後まで食らいついた。

 4回2死一、二塁から、高田の右前打で右翼のペゲーロ選手が好返球。突っ込んできた福田をホームでアウトにさせ、追加点を阻止した。同点打の嶋は盗塁を2度刺して攻撃の芽を摘んだ。期待の若手・内田は4回1死走者なしから右中間に今季2号ソロ。野手では控えの足立以外は全員出場するまさに総力戦だった。14残塁という結果はチームとしても苦い内容だが、まずは白星を挙げられたことが大きいだろう。

 18日から2位の北海道日本ハムと3連戦だが、梨田監督が「きっかけにしなくちゃいけない」と語ったように、このサヨナラ勝ちの勢いをそのまま札幌に持ち込みたい。お立ち台で岡島選手は「チームとしても一歩ずつ前に進んでやっていきたい」とナインの気持ちを代弁した。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

お立ち台にあがった楽天・岡島(左)と嶋【画像:(C)PLM】