大学アメリカンフットボール界を代表する両雄、関学大と日大。定期戦での日大選手のラフプレーが大きな波紋を広げ、長年にわたり互いを尊重し、しのぎを削ってきたライバル同士に亀裂が生じてきた。問題が明らかになった後、日大の内田監督が表に一切出てきていないことも、関学大が不信感を募らせる理由となっている。

 かつて関学大のQBだった小野ディレクターは、12日の記者会見で「例えば普通に歩いていて突然、アメフットの装備をした大柄な人が背後から突き当たってきたらどうなるか」と重大な危険性を指摘。鳥内監督も17日、「あのプレーは悪質で故意。あれが認められるとスポーツではなくなる」と語気を強め、「あってはならないことが起きた。真相究明が第一」と厳しい表情で語った。

 ところが、日大の回答書は関学大が求める真相にはほど遠い。指導者による危険行為の指示や容認を全面否定した上で、「ルールに基づいた厳しさを求めるが、指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていたことが問題の本質と認識している」などと曖昧に説明した。

 選手のプレーに関しては指揮を執る監督が責任を持つのがチームスポーツだけに、鳥内監督も小野ディレクターも日大への不信感を強める。小野氏は「日大さんとのOB同士のつながりは変わらないが、今の関係は完全に崩壊していると言っていい」と表情を曇らせた。

 「なぜ、あの選手だけああいうプレーをしたのか。そこが一番大事なところだ」と鳥内監督。24日をめどに届く追加回答でも関学大側が不満足と判断した場合は、今年で51回目だった定期戦を打ち切る構えだ。