日立製作所が英国で進めている原子力発電所の建設計画は17日までに、英政府が3兆円規模の事業費のうち2兆円超を政府保証で融資する資金支援策を提案したことから、実現に向けて大きく前進する見通しとなった。関係者によると、日立は英政府の提案で資金調達に一定のめどがついたと評価しており、今月末にも取締役会で英原発計画の継続を再確認する見通しだ。

 今月3日に日立の中西宏明会長がロンドンでメイ首相と会談し、一連の支援策について協議したもよう。ただ、英政府とは原発稼働後の電力買い取り価格などでも調整すべき課題が残っている。

 日立は、買収した英国の原発事業会社を通じ、2020年代前半以降の運転開始を目指して原発2基を同国内に建設する計画。安全対策の強化などで総事業費が当初の想定を大幅に上回る3兆円規模に膨らむ見通しとなったことから、同社はリスク分散のため日英両政府に資金支援を求めていた。