大植太郎森山未來平原太郎による「談ス・シリーズ第三弾」が5月15日に開幕。それに先がけ東京・なかのZEROホールにて囲み取材とゲネプロが行われた。

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取材では、平原が「第二弾から時間も経って、久々に顔を合わせるので、できるだけその新鮮さを損なわないように……仲よくやっていけたら!」と意気込みをり、笑い合う3人は和やか。今回の内容については、構成を手掛ける大植が「“界線”というものが(テーマとして)ある」と言い、「自分たちが“界線”をテーマとし、どういうふうにそれを捉えるか、個々のレベルでまずやってみよう、と。そこから洗濯機が回るように外に生していけばいい、というような作品です」と解説。すると即座に森山から「うちの洗濯機は外に飛んでいかないけど(笑)」とツッコみが入る場面も。

チラシに「あなたはこのタイトルをどう読みますか? こねてください」と書かれた特徴的なタイトルる」について大植は「いつもの作品のつくり方ではありますが、3人でいろんな話をして生まれたもので、“紆余曲折しながらこのタイトルができた”ということが大事。日本だと(縦読み、横読み読み仮名など)どういうふうにも読める、その文化のあり方も意識しました」と解説し、「お客さんが“(タイトルは)こうだったのかもしれない”と発見したり、それぞれタイトルを決めるような行為が、もしかしたらこの作品のゴールなのかなって。らは未完のままというか、届けるだけです」とった。

作品について森山は「『談ス』という言葉は一番大事なキーワード。“談話”の“談”として書かれているのですが、クリエイションでも、ただ踊るためだけの稽古というより、“どういう対話をしようか”“どういう呼吸を共有しようか”とやってきました。なので、ただダンスパフォーマンスをやりますという感じではなくて。ダンスや身体だけでなく、言葉だったり踊りだったり、踊りと言葉の間(あいだ)だったり……そういうものでコミュニケーションを取る。それを自由に行き来する融合感を楽しんでもらえたら」と話した。

小さなテーブルが置かれた舞台で、それぞれの身体がぶつかる音や息づかいがく中、時に絡まり、時にバラけ、時に言葉を交わし、3人がひたすら動いていく。彼らの体が生み出す動きの数々はもちろん、客席との静かなやり取りから空気がうごめいていく感覚は「談ス」ならではのものがある。生の舞台にしかないこの感覚をぜひ劇場で味わってほしい。

演は全を巡演中。東京では6月7日(木)から11日()までよみうり大手町ホールにて上演。

取材・文:中川

談ス 凸し凹る ゲネプロの模様 撮影:中川實穗