2017年韓国No.1大ヒット作『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』が、シネマート新宿ほか全国公開中だ。本日、本作の題材となった《5・18光州事件》から丸38年を迎えたことを記念し、本作の本編映像が解禁された。

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 “危険だからソウルに戻ろう”といったマンソプの言葉に耳を貸さないドイツ人記者ピーターを光州に置いたまま、マンソプは一人で留守番させている娘の元に向かう。その帰路で寄った食堂では店主の女性が「光州でかなりの死者が出てるそうね。市内に軍人が入ってきてまさに修羅場だって。大勢死んでるし、逮捕者もかなり出たらしいわ」という話を客に持ちかけていた。それに対し客の男性は「そうじゃない、学生デモのせいで軍人に死傷者が出た」と、その事実がニュースや新聞でも取り上げられていると反論。その姿を真剣な顔で見つめるマンソプ。


 そして、手にした新聞の一面には《光州デモで軍人5名死亡》《反社会的勢力と暴徒ら》という見出しが。自身が見てきた光州の真実が、光州の外側では誤った情報で発信されていることに対する動揺か、恐怖か、何かに葛藤している複雑な表情を浮かべるマンソプ。やがて、気持ちを落ち着かせ、出されたジャンチグッス(そうめん料理)の麺を勢いよく啜る彼に「よほど空腹なのね、おにぎりもどうぞ」とおにぎりが提供され、神妙な面持ちのマンソプ。おにぎりの存在が示している意味とは?

 ソン・ガンホといえば、「殺人の追憶」で韓国式のジャージャー麺、「弁護人」でデジクッパ(豚スープご飯)など、歴代出演作での食事シーンが話題になっている。本作で描かれるジャンチグッス(そうめん料理)とおにぎりという食事シーンが本作の中でどういう意味を示すのか?本編中で、最も真剣なマンソプの姿が描かれており、この食堂での出来事を機に物語の展開もガラッと変化していく大事なシーンとなっている。


 また5月20日、シネマート新宿の14時45分の回はトークショー付き上映となる事が急遽決定した。終了時に光州事件を学ぶトークショーが開催される。詳細は公式SNSにて。


映画『タクシー運転手』はシネマート新宿ほか全国公開中。


ストーリー

 1980年5月。韓国現代史上、最大の悲劇となった光州事件――あの日、真実を追い求めたひとりのドイツ人記者と彼を乗せたタクシー運転手がいた。


 ソウルのタクシー運転手マンソプは「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられ、ドイツ人記者ピーターを乗せて英語も分からぬまま一路、光州を目指す。何としてもタクシー代を受け取りたいマンソプは機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に入る。“危険だからソウルに戻ろう”というマンソプの言葉に耳を貸さず、ピーターは大学生のジェシクとファン運転手の助けを借り、撮影を始める。しかし状況は徐々に悪化。マンソプは1人で留守番させている11歳の娘が気になり、ますます焦るのだが…。


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