世界一有名な誘拐事件が、巨匠リドリー・スコット監督の手により『ゲティ家の身代金』として映画化され、5月25日に日本公開となる。この度、セクハラ問題からのケビン・スペイシー降板、再撮影に至るまでの騒動をまとめた特別映像が解禁された。


 同映画は1973年、日本をはじめ世界中を震撼させた誘拐事件を映画化。人質は『世界一の大富豪』であるアメリカ人石油王ジャン・ポール・ゲティの孫、ジョン・ポール・ゲティ三世。犯人はイタリア最大の犯罪組織。大富豪ゲティがその身代金の支払いを拒否したことでも有名で、日本の新聞、週刊誌でも大きく報道された。この事件の裏側で、誘拐犯と身代金を拒むゲティの間で戦い続けた人質の母親がいた。アビゲイル・ハリスは愛する息子の誘拐事件に直面し、ゲティに身代金の支払いの協力を求める。しかしそれを拒否された彼女は、息子の救出のため、誘拐犯に加えて、冷酷な大富豪に立ちはだかることに…。“一般家庭の母”はいかにこの2つの強敵に立ち向かったのか…。


 当時、世界中で話題となったこの衝撃の事件を現代のスクリーンに蘇らせたのは、数々の不朽の作品を世に放つ、巨匠リドリー・スコット監督。主人公ゲイルを演じるのは、『マリリン7日間の恋』でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞、アカデミー賞ノミネートを果たした実力派女優ミシェル・ウィリアムズ。世間の好機の目に晒されながらも気丈に大富豪と誘拐犯に立ち向かう強い母親を演じた。また、元CIAの交渉人チェイス役には、コミカルな役からシリアスまで幅広い演技に定評のあるマーク・ウォールバーグが名を連ねる。そして、億万長者であり狂人という、本作の裏の主人公ともいえるジャン・ポール・ゲティを演じるのは、アカデミー賞俳優、クリストファー・プラマーだ。

 解禁された映像は、リドリー・スコット監督の「理由は簡単だ。一人の行いが全員の仕事を台無しにする事などあってはならない」という力強い言葉からスタート。急遽決定した再撮影に対して、ミシェルは、「再撮影に迷いはなかったわ。むしろ喜んで引き受けたわ」「リドリーはリスクを恐れなかったわ」と監督との絶対的な信頼関係が伺えるコメントを送っている。またマークも、「誰もがベストを尽くそうと集まったよ」と全員が一致団結して再撮影に望んだ旨を語っている。


 そして急遽オファーがあったクリストファーは「リドリーから電話をもらって興奮したよ。彼と仕事をしたいと思っていた」とその際の喜びを語り、「こんなにも手短にやるなんて、リドリーの勇気はすごい」と監督の大胆な決断とその実力を褒め称えている。


 そんなキャストのインタビューに本編映像を織り交ぜながら、公開までの怒涛の流れで展開されていく映像は、自然と本作への期待が高まること間違いなしの内容だ。公開1カ月前の再撮影というだけでなく、役者も変えて撮影するという前代未聞の撮り直しは無事成功し、当初の公開日に間に合わせることが出来た本作。更に驚くべきことにクリストファーはこの演技で、史上最年長でアカデミー賞にノミネートされた。ほんの数カ月の間に劇的な展開を見せ、映画業界に留まらずジェンダー問題など様々な話題を振りまき、世間の注目を集めている本作に是非注目してほしい。


ストーリー

 “世界中のすべての金を手にした”といわれる大富豪ゲティ。17歳の孫ポールが誘拐され1700万ドルという破格の身代金を要求されたゲティは、こともあろうことかその支払いを拒否。彼は大富豪であると同時に稀代の守銭奴だったのだ。離婚によりゲティ家を離れ一般家庭の人間となっていたポールの母ゲイルは、息子のために誘拐犯のみならず【世界一の大富豪】とも戦うことに。警察に狂言誘拐を疑われ、マスコミに追い回され、疲弊していくゲイル。一方、一向に身代金が払われる様子がないことに犯人は痺れを切らし、ポールの身に危険が迫っていた。それでもゲティは頑なに支払いを拒む。愛する息子を助け出すため、母は一か八かの賭けに出るのだった…。


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