了の作・演出によるM&O plays プロデュースヶ尾の坂―伝説の三兄弟」が5月17日東京本多劇場にて開幕した。本作は1992年に「竹中直人の会」で初演された岩初期の傑作戯曲を26年ぶりに新演出にて上演するもの。前日には開フォトコールが行われ、岩をはじめ出演の大森麻生美子三浦大、優作、池祥子が会見に応じた。

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1992年ヶ尾の坂で暮らす長男大森)、次男・隼人三浦)、三男・学()の三人兄弟田園都市計画の名の下、兄弟たちのくなることを余儀なくされている。三兄弟たちと触れ合うことになった美貌の人妻朝倉カオル麻生)は幼い5歳の子を育てており、育児のことで悩んでいるらしい。三兄弟はそれぞれ朝倉を慕い、お互いをけん制する。朝倉政婦・安藤(池)も頻繁に三兄弟を訪れ、意味ありげな言動で彼らを惑わす。さらに朝倉の夫(岩)などが絡み、一見何でもない日常の中に潜む、エロスが交差する危うい関係が浮かび上がってくる・・・。

初日を迎えるにあたって岩は「本作はが作った作品ではしく、26年前に実在した場所、時間を元にした架物語」と紹介し、「26年振りですので再演ですが、新作舞台のつもりで挑みます。見に来て下さった方々が、どういった印を捉えるか楽しみ」と意気込み。過去3回、岩作品に出演した経験のある大森は「岩さんの作品は台詞が綺麗な印があり、稽古の際には間的にお教えいただけるので、その都度、新たなことを勉強させていただいています。皆さんに気に入ってもらえるか、楽しんでもらえるか今から楽しみ。がんばります」とコメント麻生も同じく「とても緊していますが、大好きな岩作品に出られる機会を頂いたので、自分の中で楽しんでいければ。岩さんの演出は、いつも必要な遠回りをさせてくれて勉強になりますし、演出する時の言葉がかっこ良くてしびれていました」と岩の演出に言及すると、三浦も「岩さんの演出は厳しいと聞いていましたが、何度も同じ場面を繰り返すことで、言葉を丁寧に扱うことや、状況に合わせての台詞使いとか、今後にも活かせることを学べました。これからの役者人生の中で大切な時間になると思います」と充実の稽古期間を経た様子を見せた。

演は、6月3日(日)まで東京本多劇場での上演の後、仙台福島大阪富山名古屋静岡と各地をめぐる。チケットは発売中。

(前列左から)岩松了、大森南朋、麻生久美子 (後列左から)池津祥子、三浦貴大、森優作