NPO法人モンキーマジック催事業”Blind Teenagers Climbing Camp in Kumamoto”が3月29日(木)・30日()の2日間にわたり開催され、熊本県を中心に在住の4名の視覚障を持つ小・中学生が参加した。

「見えないだって、越えられる。」をコンセプトに活動する特定非営利活動法人モンキーマジック(以下「NPO法人モンキーマジック」)は、催事業の一環として地方在住の視覚障の10代の児童・生徒・学生を対に、2016年より1泊2日のクライミング体験プログラムBlind Teenagers Climbing Camp(BTCC)」を提供

福井県で開催された第1回に続き、第2回が今年2018年3月29日(木)・30日()の2日間にわたり開催され、「Blind Teenagers Climbing Camp Spring 2018 in Kumamoto」と題し、熊本県を中心に在住の4名の視覚障の小・中学生クライミングを体験した。

ボルダリングジム ガンマウォール上通り店(熊本県熊本市)での集合写真

このプログラムは、視覚障子どもたちが自分の身体を自由に使い、悔しさや達成感を得られる障クライミングを体験する機会をまだ届けられていない地域に届けたいという、自身も中途の視覚障者であるNPO法人モンキーマジック代表理事 小林幸一郎の想いによって始まった事業。

そうした観点に加え、危険が伴うスポーツであるからこそ、自分の実や登っている仲間の安全に対して責任を持つといった、なかなか視覚障児の経験できない重な体験を提供でき、身体だけでなく彼らの内面の成長に寄与するという面もある。

4名は1日にまず、屋内施設で命綱を付けずに高さ3mほどのを登る「ボルダリング」に初挑戦。自己紹介に続き、眼者からアドバイスをもらいつつも、自分の身体だけでゴールまで登っていく初めての感覚に最初はそれぞれが悪戦苦闘。しかし、「意外と登れない、悔しい」と何度もトライを重ね、一度ゴールまで登り切ると、達成感から自ら積極的に新たな課題に挑戦していく姿も見られた。

代表小林からのボルダリング導の様子

2日は、福岡県へ移動し、ロープをつけて10メートル以上のを登っていくロープクライミングに挑戦。登る際は、クライマーについたロープのもう一端を地上で「ビレイヤー」と呼ばれる役の人が操作し、安全を確保する。

プログラムでは、子どもたちは登るだけでなくこの「ビレイヤー」の立場も経験する。障者が経験する機会の少ない「自分の安全は自分でしっかり確かめる」という考え方や、他人の命を守ることに触れてもらうために、ロープの結び方などの手順を前日から十分に確認し、手の感覚に集中して仲間のために責任を持って臨んだ。

クライミングジム ロックパーティ福岡県大牟田市)でロープクライミングに挑戦する様子

ボルダリングべ高い位置まで長い距離を一度に登るため、恐怖感や身体への負荷もより大きいロープクライミングに戸惑っていた子どもたちだったが、多い子では8回も同じ課題に挑戦し、最後には見事に登り切るなど短い時間の中でしっかりと成長した姿を見せた。

2日間のプログラムを終え、住んでいる地域も通う学校も異なり、年齢差もある一方で、二日間寝食を共にした仲間の存在は、クライミングを通して打ち解けたことで非常に大きく感じられたようだった。これから共に大人になっていく、同じ障を持つ仲間として「また絶対に一緒に登りに来よう」と言い合っている姿が印的であった。

プログラム運営のため、ボルダリングジム ガンマォール上通り店(熊本県熊本市)やクライミングジム ロックパーティ福岡県大牟田市)のスタッフ支援を受けた。

プログラムは、NPO法人モンキーマジックにとって全を対継続して行っていく事業という位置付けだが、今後の開催については、開催を希望する日本自治体や盲学校、会場提供が可クライミングジムを募っている。

NPO法人モンキーマジック代表小林とBTCC参加の子ども