いざキャンプに行こうと思うと、意外と悩んでしまう、子どものキャンプの服装。

【画像】おしゃれなだけじゃアウト!雨、虫、気温…キャンプで困らない服装

準備の考え方、服の選び方を、年間数百名の親子をアウトドアに連れ出す、「はじめての親子キャンプ教室」インストラクターが伝授。

天気予報と標高をチェック

服装を決めるために、まずは情報収集から。

だいたいの気温がわかれば、服装もイメージしやすいので、当然ですが天気予報をチェックします。

ここで気をつけたいのが、キャンプ場のある地域の標高。

一般的に、標高が100mあがるごとに、気温が0.6〜1℃程度は下がると言われており、仮に標高1,000mの高原地帯なら、6℃から10℃は低くなる計算。

天気予報で、都市部が25℃だから過ごしやすい、と思いきや、標高1,000mの山間部では15℃程度しかない可能性があるわけです。

たとえば、首都圏近郊だと、富士山周辺(富士五湖、朝霧高原、十里木高原)や、奥多摩、日光、那須高原などは、注意が必要です。

気象庁の過去の気象データ検索では、過去の日付・月の平均気温が調べられますが、観測地点の標高も明記されているので、活用できます。

汚れてもいい服が叱らずに済んでベター

お洒落なアウトドアライフに憧れる方もいるかもしれませんが、子どもの大半は、豊かな自然の中に来れば、のびのびと遊びたいもの。

また、屋外で絵の具やポスカを使って、ストーンペインティングなど、アート系のアクティビティをするのも、楽しいですよ。

“パパ・ママがイライラしないことが、親子キャンプを楽しむ最大のコツ” という記事も書きましたが、

「服が汚れるから止めなさい」と叱るくらいなら、最初から、汚れてもいい服を着せておきましょう。

我が家では、その場で捨てても問題ないような、サイズアウトするギリギリの古着を、アウトドア用の服にします。

また、同じ理由で、着替えの予備は多めに。

「もう着るものないよ!」と叱るハメになるのは、服を汚したり、水遊びでびちゃびちゃにしたりしてしまう、子どものせいではなく、着替えをたくさん用意しなかった、親の準備不足。

また、1歳2歳ならともかく、園児や小学生なら、着替えの予備がどれくらいあるのかは、子どもにもしっかり伝えて、意識させておくと、トラブルは減らせます。

パジャマのかわりにジャージやスウェットが機能的

寝間着はどうしたらいい?というのも、キャンプの悩みどころ。

考え方は様々ですが、どうしても清潔な服で寝かせたいというこだわりがなければ、持って行かないという選択もあります。

荷物が増えるだけですし、あまり機能的でもありません。

たとえば、日常の感覚だと、お風呂やシャワーのあとに、寝間着に着替えさせるかと思いますが、子どもは、夜になったからと言って、遊びを止めるわけではありません。

おうちで着ているパジャマだと、やはり汚れるのが気になります。

また、冬物以外は薄手なので、気温がグッと下がったときにも、保温性能が心配です。

パジャマの代わりに、汚れてもいいジャージやスウェットの上下を着せるほうが、何かと都合がいい場面が多いでしょう。

どうしてもパジャマを着せる場合は、子どもが本当に眠くなって、間違いなく眠る段階になってから着替えさせましょう。

キャンプに必須!レインウェアの選び方

傘のみはNG!レインウェアは必須

パジャマと違って、絶対に持って行くべきなのが、レインウェア。

たとえ快晴の予報でも、夕立など天候の急変がありえます。

アウトドアでは、片手が塞がってしまう傘では、炊事をするにも、ちょっとした荷物を運ぶにも、行動が大きく制限されるので、子どもだけでなく、大人も、レインウェアを用意しておきましょう。

ポンチョは不充分。上下セパレートタイプを

雨が降っているからと言って、子どもが大人しくしてくれるとは限りません。レインウェアは、日常で使っているポンチョタイプでは、すぐに足元が濡れてしまいます。

アクティブに動き回っても問題ない、上下セパレートタイプにしましょう。

レインウェアの選び方:防水透湿素材

注意点は、防水透湿素材のものを選ぶこと。

ビニールの雨合羽は、言うなれば、サランラップを身体に巻いているようなもの。汗を掻いても、外部に放出できないので、アクティブに動き回る環境では非常に不快で、汗だくになってしまいます。

防水透湿素材であれば、外部からの雨をシャットアウトしながら、湿気を外部に放出できます。実際、防水透湿素材のレインウェアを着せておけば、子どもは雨でもへっちゃらで遊び回ります。

最高級品は、GORE-TEX(ゴアテックス)。

ただ、非常に高価なので、mont-bell(モンベル)の「ドライテック」や、Columbia(コロンビア)の「オムニテック」など、比較的安価な素材も候補に入れましょう。

服装の考え方:初夏・秋編

GW前後や、秋のキャンプシーズンは、気温差が激しくなるのが特徴。

日中は25℃以上の夏日になったかと思えば、夜間は10℃前後にまで下がるケースもあります。

脱ぎ着で対応するのがセオリーです。

ウインドブレーカーが心強い

暑いときは脱げばいいだけ。問題なのは、寒いときです。

冬物のジャンパーや、コートなどは、重くて、かさばるため、キャンプには向きません。基本は、重ね着。

心強いのが、軽量コンパクトで、防風性のある、ウインドブレーカーなどのアウターです。重ね着で、肌に暖かい空気を保持する層を作り、ウインドブレーカー等で風をシャットアウトすれば、かなりの寒さまで対応できます。

寝袋の対応温度にも注意

活動時は、重ね着で対応するとして、意外と盲点になりがちなのが、就寝時。

寝袋には、対応温度が設定されていて、それぞれ、どれくらいの気温まで快適に眠れるのか、性能が決まっています。もし寝袋を購入している場合は、必ず調べてください。

対応温度が不充分であれば、ジャンパーを着て寝袋に入ったり、災害用エマージェーンシーシートを活用したりする裏ワザもあります。

具体的な服装の考え方:夏編

服装の考え方:夏編

真夏は、夜間に冷えても20℃前後と、気温が安定します。

服装がイメージできずに困るケースは少ないですが、逆に考えるべきなのが、虫刺され対策。初夏・秋にくらべ、蚊、蜂、羽虫などが、大幅に増えます。

速乾素材の長袖アウトドアウェアで虫対策

あまり気にならない方は、半袖半ズボンで問題ありませんが、なるべく蚊に刺されたくない、あるいは蜂など害虫に刺される危険を減らしたい場合は、長袖・長ズボン(タイツ)がベスト。

アウトドアメーカーから、速乾素材でできた、薄手のアウトドアウェアが販売されています。

また、水遊びをするかもしれない環境なら、ラッシュガードを着せておくのもいいでしょう。UVカット機能もあるケースが多いので、真夏の日焼け対策にも有効です。

ズボンは、トレッキングタイツのようなものにするか、やはり吸水速乾素材のアウトドア用ロングパンツがあります。

我が家で愛用しているのは、北欧の子ども用アウトドアウェアブランド「ISBJÖRN」の「#280 TRAPPER PANT II KIDS」。

真夏でも問題なく着用できる、軽量ソフトさに加え、非常に丈夫です。

虫よけはディート以外ほぼ効かない

蚊に刺されるのを防ぐためには、長袖・長ズボンを着用のうえ、肌の露出部分に、虫よけ(ディート)を塗布するのがベスト。

虫よけリング、虫よけシール、ハーブ系など様々ありますが、キャンプ年間30泊の経験から、これらはあまり意味がありません。

なお、屋外では蚊取り線香は、ほぼ効きませんので、注意してください。

また、蜂(ハチ)、虻(アブ)、蚋(ブヨ)など刺されると危険な虫は、虫よけでは忌避できないと思っていたほうがよいです。唯一の対策は、山歩きと同様、長袖・長ズボンを着用して、肌を露出させないこと。

キャンプ場の環境にもよりますが、自然の濃い、良質なキャンプ場の場合は、考慮してください。