Twitterを眺めていて思いもよらぬ人や商品、あるいは一見意味不明な単語が話題になっていて困惑したことはないだろうか。テレビで芸能人が勧めた商品にみんなが飛びつくくらいなら分かる。しかし、SNS上では「なぜそれが今話題なの?」と感じてしまう話題も多い。

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 企業がマーケティングにSNSを活用するのが当たり前になった時代。「次にどのトレンドが話題になるか」、あるいは「何が炎上するか」は企業にとって重要な情報だ。しかし、人心は移ろいやすいもの。果たして「未来の話題」とは予測できるのだろうか。あるデータ分析会社が研究を始めた。

●SNSで「今後拡散される」話題を予測

 研究を始めたのは、ネット情報のモニタリングや分析を手掛けるワイズワークスプロジェクト(東京都中央区)。6月11日、「SNSエンゲージメント分析による情報分析研究」のスタートを発表した。

 研究ではTwitterなどのSNS上で、あるテーマが将来どれくらい話題になっていくのかを予測。あるいは、2~3週間後にどんなテーマが話題になっているのかなども予測する。SNS上で何が話題かを分析する企業は多いが、詳細な「予測」まで踏み込んだ例はあまりないという。

 同社はもともと、顧客企業がネット上に出した広告やプレスリリースなどの情報がSNS上でどれだけ反響があったかを収集・分析してきた。企業のネット上でのアピール戦略に役立てるためだ。

●「リツイート」につながったかを見る

 今回の研究では、同社が蓄積してきたこれらの情報を分析。特に、その情報がTwitterであればどれくらい「リツイート」されたかに着目。SNS上で実際にユーザーが他の人と情報を拡散・共有するような行動を起こしたかどうかを調べる。同社研究室の担当者はこうしたユーザーの行動を「エンゲージメント」と呼ぶ。

 「ネット上で特にエンゲージメントされやすい情報というものがある。例えば最近、有名芸能事務所を辞めたことで話題になったあるタレント。その人の主演したCMは特に高くエンゲージメントされる分析結果が出た。社会的にちょっと弱い立場にある人は、みんな応援したくなるのかもしれない」(研究室の担当者)

 こうした過去の「どんなテーマがどうSNS上で話題になったか」というビッグデータを解析していくことで、未来の話題を予測していく。

 エンゲージメントの対象となるのはポジティブな話題だけではない。同社は企業の炎上対策にも研究が役立つとみる。

 例えば、ある企業が不祥事を公表する場合。その内容がネット上で炎上しやすいか、もしくは他に世間で話題のあるタイミングかどうかを調べ、不祥事のニュースが「どれくらいエンゲージメントされて炎上するか」を事前に予測できるという。

 同社の研究室も「まだこれから改良していく研究」と話す今回の取り組み。私たちが明日、SNSで何の話題で盛り上がるのか、完全に予知できる日は来るのだろうか。

SNSで次の炎上対象は何だろう