W杯優勝経験を持つ元西ドイツ代表FWが指摘 「フィジカルは強力になっている」

 日本代表は6月19日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でコロンビア代表と対戦する。南米の雄が誇るエースのMFハメス・ロドリゲス(バイエルン)は、4年前のブラジル大会で激突(1-4)した際に途中出場で1得点1アシストの大活躍。ヴォルフスブルクのスカウティング部長を務める元西ドイツ代表FWピエール・リトバルスキー氏も手放しで称賛している。

「ハメスがコロンビア代表で最も危険な選手。素晴らしい左足の持ち主で、ペナルティーボックスでは脅威です。鋭いターンからシュートも上手い。同サイドにボールがある時には、ディフェンスラインの裏を突いてくる。最大限の警戒が必要です」

 現役時代に天才ドリブラーとして知られ、1990年イタリアW杯で西ドイツ代表の優勝メンバーとなったリトバルスキー氏は、今大会期間中にフジテレビの「ワールドカップサポーターズ」として、特別解説者を務めることが発表された。

 レアル・マドリードから期限付き移籍で加入した今季は、ブンデスリーガで7得点11アシストを記録。リトバルスキー氏によれば、ハメスはレアル時代の“ファンタジスタ”とは別人のように変貌したという。

「レアル時代よりも、フィジカル面はより強力になっています。出場機会を取り戻した影響もありますが、彼の体は明らかに軽くなった。レアルの時よりも動きに敏捷性が増していますね」


「今のハメスはハードワークを惜しまない」

 レアルでは元フランス代表FWカリム・ベンゼマ、ウェールズ代表FWギャレス・ベイル、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドという「BBC」トリオに加え、スペイン代表MFイスコらポジションを争うライバルが前線にひしめいていた。UEFAチャンピオンズリーグ決勝など大舞台などで定期的な出場機会を手にできず、フィジカルレベルは低下していたという。

 バイエルンでも今季開幕直後には出番を手にできなかったが、中盤戦からパフォーマンスが一気に高まった。体のキレを取り戻すとともに、移籍はプレースタイルにも変化をもたらした。

「以前は典型的な10番で、チャンスメーカーの色合いが強かった。それが、今季はチームがボールを失った時に、ボール奪取も必死にするようになった。今のハメスはハードワークを惜しみません。それが大きな向上です」

 インターセプトやボールロストの場面で必死に帰陣し、奪い返そうとする。華麗なレフティーはレパートリーに泥臭さも加えたとリトバルスキー氏は分析している。

「フィジカル向上」と「ハードワーク」という二つ進化を果たしたハメス。日本代表にとっては最大の障壁として立ちはだかることになりそうだ。


(Football ZONE web編集部)

W杯で日本と対戦するコロンビアのエース、ハメス・ロドリゲス【写真:Getty Images】