東海道新幹線の車内で6月9日、男女3人が刃物で襲われ死傷した事件に注目が集まっている。6月12日放送の「スッキリ」(日本テレビ)でもこの事件を取り上げた。

番組では、容疑者の父親や祖母に取材した内容や、母親が弁護士を通じて出したコメントを紹介した。容疑者が中学校で不登校になった後、母親の勧めで入った自立支援施設から高校に通っていたことや、19歳で就職した機械修理の会社を、いじめなどの人間関係を理由に1年足らずで辞めたこと、20歳の頃から心療内科に入退院を繰り返すようになったことなどが明かされた。

「むしろ社会との関係性が希薄になっていくことで凶行に及んでしまったのかなと」


画像はウエンツ瑛士さんオフィシャルサイトのキャプチャ。

母親は容疑者について、

「小さい頃から発達障害があり、大変育てにくい子でしたが、私なりに愛情をかけて育ててきました」

とコメントしているが、番組の調べでは、男性が医師の診断を受けていたかどうかは定かでないと報じた。

これらを受け、曜日コメンテーターでタレントのウエンツ瑛士さんは、事件について

「仮に本当に発達障害だったとしても、発達障害の方が犯罪を起こすという訳でもないので、育てにくいって言葉を発するのはどうかと思いますし、むしろ、社会との関係性が希薄になっていくことでこういう凶行に及んでしまったのかなと想いました」

と発言。元東京大学教授のロバート・キャンベルさんも

「過去に精神疾患を患ったり、自殺すると宣言して家を出ていたけれども、この大きな事件とそれが直結するかどうかはわからない」

と、慎重な検討をするよう促していた。

「愛情が足りないんじゃ?なんて軽々しく言わないで」という意見も

ウエンツさんの発言には、ネット上で賛否が割れている。「発達障害の方が犯罪を起こすという訳でもない」という主張には、

「報道を見て、責められているような気がしていたけど、ウエンツ瑛士さんの言葉になぐさめられた」
「新幹線の事件、ウエンツ瑛士さんの発達障害者に対するコメントに涙ぐんでしまった。 私の息子は発達障害。この様な事件があると、発達障害と言われるのは非常に悲しい」

などの反応が多い。しかし、ウエンツさんは番組で「(母親の)『自殺することはあってもまさか他殺することは』っていうコメントからは、愛情が感じられないって。連絡は取っていたんでしょうけども、密に取っているようには思えない」とも発言していて、これには、

「干渉しすぎも逆効果と思うし家族だからこそ距離置かなきゃお互いやってられないってこともあるのでは」
「愛情が足りないんじゃ?なんて軽々しく言わないで欲しいわ。 良くも悪くもいろいろいるんだ」

と、軽率ではないかという意見が出ている。

事件を巡る報道では、毎日新聞が事件当初、容疑者の障害と犯行を結びつけるような見出しを付け、批判が出ていた。毎日新聞は12日、サイトに掲載している記事中で「容疑者が昨年入院した経緯について、障害と事件が関係するような表現になっていたため、関係部分と見出しを削除しました。誤解を与える不適切な表現であり、おわびします」と謝罪している。