自動車ジャーナリストの小沢コージが正式発表前の新型カローラのプロトタイプをねっちょり独走取材してきた!

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驚きのセクシーカローラ誕生だ! 発売52年目となる元祖国民車が12代目で大変身。スタイルから走りから売りまでガラリ一新し、超エロ化したのだ!

その全貌が判明したのは5月29日のカローラハッチバック(仮称)のプロトタイプ試乗会。伝統のセダン、ワゴン、そしてハッチバックがそろうカローラで、スポーティなハッチバックが真っ先に発表されること自体が異例だし、車名も未定。

慌てっぷりが伝わってくるが、ビックリしたのはスタイル。全長4370mm×全幅1790mm×全高1435mmを見てもワイド&ローなのがはっきりしており、とにかく見た目がカローラとは思えないほどエロいのだ。エッジの効いた無愛想マスクに、プリッと踏ん張りの効いたオシリ。イタリア車もびっくりのお色気だ!

中身と走りもスゴい。インパネはソフトパッドで覆われ、今までのカローラとは別レベルで上質な上、走りだすなり乗り心地が超いい。ステアリングフィールもしっかりだ。パワートレインは1.8リットルのハイブリッドと1.2リットルターボの2本立て。

それもそのはず、骨格はプリウスや人気SUVのC-HRと同じ新世代プラットフォームのTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)。最良モード燃費は34・2km/リットルと、実質プリウスとほぼ同格。

1966年生まれのカローラは過去52年間、世界154ヵ国以上で4600万台超を売ってきた世界的なベストセラーだ。高品質で知られるドイツのVW(フォルクスワーゲン)ゴルフですら、44年間で約3300万台を売ったにすぎない。

しかし唯一近年、日本では60年代からのベストセラーカーであり続けたがゆえに、客層の高年齢化が進み、ワゴンの平均購入年齢が60歳。セダンが70歳!

残念だが小沢はこのまま日本のカローラは消えるのかとも思っていた。ところがここにきて全域若返り! こんなに変わっていいの? カローラの開発責任者である小西良樹氏を直撃した!

■新型カローラは“走るスマホ”に!?

―ビックリしました。まさかカローラが日本を捨てる日が来るとは!

小西 いやいや違います。若返っただけです(苦笑)。次の50年に向けてリブランドしていこうと。

―乗ってまず感じたのはガチンコのゴルフ対抗車だなと。乗り心地や質感が別次元で良くなっていますよ。

小西 ありがとうございます。スタイルも走りもワクワクする部分が大事であり、まず見てカッコいい!と思っていただけるのが一番。思い切ってワイド&ローにして、若い人にも響くといいなと。

―実は若い人向きのクルマって簡単です。“走るスマホ”にすればいい。実際みんなそれを求めてますよ。

小西 今回、ワクワクドキドキのスタイルと走りともうひとつはつながる系、コネクティッドが大きなテーマなんです。

―やっぱし! 先日乗ったベンツAクラスもMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)って新しい機能がついて「ヘイ、メルセデス!」って言うだけで反応するんです。

小西 今やスマホはもちろん、家電がつながってるのは当たり前で、アレクサやグーグルホームみたいなのも出てるじゃないですか。片やクルマはつながる機能がまだ不十分ですが、今後当たり前になっていきます。

―じゃ今回、「ヘイ、カローラ!」って言うだけでナビが操作できたり、空調がイジれたりするんですか?

小西 ごめんなさい! そこは……6月26日の発売までお待ちください。

―ということはですよ、逆に言うと、それだけ「つながる」がカローラの目玉技術ってことですね。きっとアップルカープレイやアンドロイドオート対応は当たり前、VWカーネットみたいなトヨタ独自アプリを載せる? もしやInstagramとかFacebook、Twitter、LINEなどのSNSを音声で操作できたり?

小西 ご想像にお任せします。

―要するにつながる機能を搭載することでカローラは世界トップに立てると?

小西 そこを目指してやっています。ただ、地域によって事情は違い、北米仕様は今年3月にNY(ニューヨーク)で発表していますが、AIアシスタントのアレクサ、車載Wi-Fiも搭載です。

―新型カローラは「走るスマホ」になったんですね?

小西 クラウンも含めて、コネクティッドカーになります。

―なるほど。ただ、今回ガッカリした部分もあります。車載モニターが小さい! 一部グレードの運転席前メーターはアナログ表示ですよ。

小西 でもセンターには9インチディスプレイまでつけられるようにしてますが。

―小西さん! 今や“走るスマホ”の代名詞たるテスラはタテ形巨大17インチディスプレイですよ! 中国車だってハンパないです。先日乗った北京新能源のふたり乗りEVのライトはなんと横3連モニター。オマエは走る株式トレーダーかよ!と。そういう意味でカローラが全面モニター化してなかったのは個人的に残念です。

小西 そこは解析フィードバックしますし、そういう商品も考えなければいけません。

★新型カローラのライバルは? プリウスは不要に? 記事の全文は『週刊プレイボーイ』26号(6月11日発売)にてお読みいただけます!

(取材・文・撮影/小沢コージ)

驚きのセクシーさ! 12代目カローラハッチバックを最速試乗、開発責任者に直撃!