多くのテレビゲームが用意され、大型テレビで自由に遊びながら飲食を楽しむことができる「ゲームバー」。ユーザーを集めてゲーム大会を開く店舗もあるなど、ゲーム好きたちの交流の場となっている。

都市部を中心に2010年頃から増え始めたゲームバー。しかし、ゲームの貸し出しやゲーム大会を使って集客する業態は、ゲーム開発元に対する著作権侵害に当たるケースがあるという。

ゲーム会社などで構成される「コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)」が、各店舗への警告に乗り出している。4月には、大阪の3店舗が警告を受けたことを理由に、7月での閉店を発表している。

この件についてTwitterでは、

“素人目線だと著作権ってどこまでやって良いのかよく分からない。ゲーム実況動画は良いらしい”

と素朴な疑問を呈するユーザーや、

“違法だから禁止、それで解決なの?ゲーマーの気持ちが宙ぶらりんなんだよ”

と残念がる声、

“あんまりうるさくし過ぎると、ますます売り上げ下がる気がするんだけどね、、、”
“権利者を守っているつもりで良かれと思ってやられてるのだろうけど、大きな局面で見ると結果的にシーンを停滞させてしまっている事例”

とゲーム業界にとってもマイナス面があるという意見もあった。

しかし、ゲーム業界には、「ゲームセンター」という業態が古くから存在している。この場合、高いお金を払って「業務用」の基盤を仕入れている。その点について言及するツイートも多く、

“これ要は「業務用=アーケード」でない「家庭用ゲーム」を商用利用してるのが問題なんですよね
業務用基板が何十万もするのはその辺の使用料も含まれているから…のはず”
“この問題、昔から指摘されてたよね。業務用でない据置ゲーム機をお店が提供するのは、原則としてダメ”
“「業務用ゲーム機」って何十年も前からあるよね。ゲーセンはなんで何十万もする基板買って商売してると思ってるの。そういう営業用認可が出てる物も使わず交渉もせず民生機で商売したら、そりゃ怒るのでは”
“なぜ駄目なのかわからないって言ってるガキはビデオレンタルのDVDとか、ゲームセンターの基盤とかの”業務用”の金額を知らなさすぎる”(原文ママ)

と、この警告は当然であるという声が多く見受けられた。

とはいえ、近年はアナログゲームをプレイできる店が流行っていることなども含め、ゲームをしながらわいわい交流したいというニーズがあるのも事実。

“任天堂やソニーが直営でゲームバーをチェーン展開してくれりゃ行くのに”
“最近賢いというかスゲーと思ったのは、ゲームバーでFGOとかのソシャゲ交流会してます!ってヤツ。これなら確かに著作権的には問題ないし門戸広いしいいなー”

と別のアイデアを披露するツイートもあった。

世界中でeスポーツの大会が開催され、また、eスポーツがオリンピック競技になる可能性もあるなど、さらに注目度が高まっているゲーム業界。今後、ゲームセンター以外にも、ゲームをプレイしながら交流できる場が生まれていくのかもしれない。

(飛鳥 進)

■関連リンク
・「ゲームバー」は著作権侵害、業界団体が警告
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180609-OYT1T50078.html
・「ゲームバー」大阪で一斉閉店 著作権団体から警告 任天堂の許可なく大会も
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1804/09/news112.html
・大阪の「ゲームバー」が警告を受け一斉閉店ーー問題点をコンピュータソフトウェア著作権協会に聞く
http://realsound.jp/tech/2018/04/post-181235.html

閉店予定の3店舗では任天堂のゲームが無許可で提供されていたという。任天堂は公式のサポート情報で商業利用を禁止している