STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、オープンソースの3Dプリンタ・プラットフォームであるRAMPS(RepRap Arduino Mega Pololu Shield)向けに、3Dプリンタの性能を最大限に引き出し、高速プリントとなめらかな表面仕上げを実現するモータ・ドライバ評価ボード「EVALSP820-XS」を発表した。

RAMPSモジュラー・プラットフォームにより、熱溶解積層方式(FFF)の3Dプリンタを試作期間の短縮や交換部品の作製のほか、教育用に活用できる。また、Arduino Mega 2560やArduino DUEといったベースボードは、 基本的な制御機能を搭載しているため、 Megaと互換性のある拡張シールドを使用することで、ユーザ自身の選んだモータ・ドライバ、押出コントローラをはじめ、必要なあらゆる機能を活用できる。

EVALSP820-XS評価ボードは、RAMPSプリンタを非常に高速で駆動できるため、スループットを大幅に向上させる。また、1/2〜1/256分解能のマイクロ・ステッピング・モードで制御できるため、優れた表面平滑性を実現する。

STのモータ・ドライバ STSPIN820は、3Dプリンタの性能を向上させる重要な技術。 産業機器向けに開発された高速モータ制御用の入力回路とアルゴリズムを搭載した同ICは、1.5rmsの出力段も集積し、超小型QFNパッケージ(4×4mm)で提供される。 また、減電圧ロックアウト、過電流/短絡保護、サーマル・シャットダウンといった包括的な保護機能も内蔵し、産業機器向けに堅牢性を確保する。

EVALSP820-XS評価ボードは、監視カメラや紡績・縫製機器、医療機器、銀行ATM、オフィス/住宅オートメーション、POS端末、ロボットなど向けにも使用でき、スムーズかつ高速なステッピング・モータ制御を迅速に開発できる。また、7V〜45Vの動作電圧範囲と、ステップクロック端子と方向入力端子で構成されたシンプルなホスト・インタフェースを有するSTSPIN820は、汎用性と経済性を備え、簡単に統合することができる。

EVALSP820-XS評価ボードの価格は6.90ドルで、販売代理店またはSTのウェブサイトより入手可能となっている。
(早川厚志)

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