明治安田生活福祉研究所はこのほど、「出産・子育てに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は3月9日~12日、全国の25~44歳の男女1万2,221人を対象にインターネットで実施したもの。

既婚者に家事・子育てに関する夫の分担割合の理想と現実について尋ねたところ、理想は夫婦ともに正社員の共働き世帯の場合、「5割」が最も高い。

夫が正社員・妻が非正社員の共働き世帯では、男性では「5割」、女性では「4割」が多かった。正社員の共働き世帯に比べ、理想とする夫の分担割合は低くなっている。専業主婦の世帯では、男性では「5割」、女性では「3割」が最も多かった。

続いて現実の夫の分担割合について調べた。夫婦ともに正社員の共働き世帯では、夫の分担割合についての夫の言い分は「3割」「5割」が多いが、妻側の認識は、夫の分担している割合は「1割以下」が最も高い。

同様に、夫は正社員・妻が非正社員の共働き世帯では、夫の言い分では「2割」「3割」が高いが、妻の認識は「1割以下」が最も高い。専業主婦の世帯については、夫正社員・妻非正社員の共働き世帯と同様の傾向となっている。妻は夫が思っているほど、家事・子育ての分担を夫が実際にしているとは感じていないことがわかった。

子どもがいる既婚女性に第1子の妊娠・出産を機に仕事をやめた理由を聞くと、52.3%が「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」と答えた。次いで「子育てに専念したかったから」(46.1%)、「自分の体や胎児を大事にしたいと考えたから」(41.8%)となっている。

既婚女性と子どもが欲しい気持ちがある未婚女性に対し、「子どものライフステージに応じて、どのような働き方が理想的だと思うか」尋ねた。その結果、既婚者・未婚者いずれも、末子が未就園児の時は「専業主婦」の割合が最も高かった。

「専業主婦」を理想とする割合は、末子が中学生以降の場合になると、子どもがいる既婚者11.0%、子どもがいない既婚者・未婚者では5~6%と少なくなった。

一方で、「正社員でフルタイム勤務」を理想とする割合は、末子が未就園児の時には既婚者・未婚者とも約1割と少なかった。しかし、末子が中学生以降になると、既婚者の39.8%・子どもがいない既婚者の45.4%・未婚者の51.5%が正社員でフルタイム勤務を希望している。

既婚女性に現在の働き方を尋ねたところ、末子が未就園児の女性は「専業主婦」の割合が約7割と最も高い。理想どおりであれば、末子が中学生以降には「専業主婦」が約1割までに低くなるが、現実には「専業主婦」の割合は、末子が保育園児・幼稚園児37.8%・末子が小学生39.4%・末子が中学生以降36.0%と、すべて約4割を占めた。

一方、末子が中学生以降の「正社員でフルタイム勤務」は、理想では4~5割を占めているが、現実には約2割(18.4%)にとどまっている。

続いて、第1子の産後休業または育児休業から復帰後のポスト・仕事内容の変化と仕事満足度について聞いた。第1子の産後休業後または育児休業後に仕事に復帰した女性のうち、復帰後のポスト・仕事内容が「全く同じだった」は64.4%、「悪いほうに変わった」は21.0%、「良いほうに変わった」は14.5%だった。

復帰した後の仕事に対する満足度について聞くと、「満足」と「どちらかと言えば満足」と回答した割合を合わせると、復帰後のポスト・仕事内容が変わらなかった人で約7割だった。

また、復帰後のポスト・仕事内容が良いほうに変わったと思う人では「満足」が21.1%、「どちらかと言えば満足」が65.8%であるのに対し、悪いほうに変わったと思う人では「満足」が1.8%・「どちらかと言えば満足」が26.1%とかなり低くなっている。

第1子の育児休業後に仕事に復帰した女性のうち、育児休業前の年収に対する復帰後の年収が「100%(変わらない)」の人は約40%、「50~75%未満」「75~100%未満」の人はそれぞれ約25%だった。

育児休業から復帰後の仕事に対する満足度について聞くと、復帰後の年収が「100%(変わらない)」人は、年収が減少した場合よりも仕事に対する満足度が高かった。復帰後に年収が減少した割合の高い人ほど、満足度は低くなっている。
(フォルサ)

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