6月8〜9日、カナダで先進7カ国(G7)首脳会議が開催された。ほぼ同じタイミングで、中国で上海協力機構(SCO)首脳会議が開かれた。中国国内ネット上では、質素なG7サミットに対して、中国が莫大な資金を投じて盛大な会議を行ったのは、中国当局の「メンツのためにパフォーマンスだ」との批判の声が高まった。

「世界で最も裕福な7カ国が、控え目で地味に会議を行った一方で、貧しい8カ国の集まりは豪勢だった」

中国メディアによると、SCO開催会場となった青島市国際会議センターの多効能会議室などに設置されたシャンデリアには、21万個のクリスタル・ボールを使った。迎賓大ホールの天井には、装飾を施された81枚の藻井(格天井)が貼られた。

中国当局は2年前から、同会議センターの建設を計画した。中国メディは、実際の施工期間が6カ月とした。総工費は不明だ。

「裏のG7」と揶揄される今回のSCOサミットについて、中国国民は、豪華な建物よりも、10億元(約170億円)、一説では50億元(約850億円)を投じられたイルミネーション・花火ショーに最も驚かされた。

花火ショーの上演時間がわずか3分40秒。海上で行われたこのショーに、約3万5000発の花火が使用された。花火を打ち上げるには、2000トン以上のタンカーを9隻使われたという。

中国時事評論家の栄剣氏は、ツイッターで、G7サミットで各国首脳が一つのテーブルで食事をしながら議論する様子を捉えた写真と、SCOサミットでは大宴会を行っている様子を写した写真を同時に掲載した。

栄氏は、「約1000億元(約1兆7000億円)を使ったSCOサミットは、贅沢を極めた」「それに比べて、G7サミットはみすぼらしささえ感じた」と指摘した。「まさに、成り上がり者と文明人の違いを反映した」

北京大学の賀衛方教授は、SCOサミットの豪華さは、「成金の議長国、中国の心構えを浮き彫りにした。またG7とSCOの各国の政治制度の違い、国民に監督されている政府であるかどうかも反映された」と評した。

中国のソーシャルメディアでも、同話題に注目が集まった。ネットユーザーは、「みすぼらしいG7サミットを通じて、SCOサミットで『なぜ花火を打ち上げる必要があったか』という疑問が浮かび上がた」と書き込んだ。

「3分40秒しか続かなかった花火ショーに50億元の資金が使われた。小学校1校の建設費用100万元で計算すれば、貧困地域で5000校の小学校を建てられる。あるいは、貧困地域出身の大学生に援助できたはず」

「このような盛大な会議から、腐敗しか生まれない。会議用の名目で購入された物品は各自の懐に入っただろう。それに、高官らの5つ星ホテルの宿泊費は、政府が負担している」と批判する声もあった。

SCOは、米国の中央アジアでの影響力に対抗して、2001年6月に中国の主導の下で設立された。中国、ロシアのほかに、パキスタン、インド、タジキスタン、ウズベキスタンなど中央アジア6カ国がSCOに加盟している。

(翻訳編集・張哲)

中国ネット上では、地味で控え目なG7サミットに比べて、中国で開催されたSCOサミットの贅沢さに批判が集まった(スクリーンショット)