6月6日に行われたサッカー天皇杯2回戦。アマチュア1部リーグ奈良クラブはPK戦の末、J1の名古屋グランパスに勝利した。

 この番狂わせの勝利に物言いが付いたのは、その2日後のこと。奈良の選手がPK戦でフェイントをしたとして蹴り直しを命じたのは誤審だったので名古屋の勝利とする、と日本サッカー協会が通告してきたのだ。

「蹴り直しを命じずルール通りシュート失敗としていれば、その時点で奈良の敗北が決まっていたという理屈でした」(運動部記者)

 これに奈良サイドは猛反発。サッカー協会は11日になって「PK戦やり直し」と発表し、さらにその翌日には、「フェイントではなかったが、PK戦のやり直しの決定は変わらない」と発表した。

 サッカー協会広報は本誌の取材に「8日時点では、『PK方式のやり直し』という選択肢があることを認識していませんでしたが、その後国際サッカー評議会との協議の中で選択肢の一つであることが確認できたため、『やり直し』に決定しました」と回答。

 前代未聞の「PK戦やり直し」騒動に見舞われた奈良クラブの矢部次郎理事長は「週刊文春」の取材に対し複雑な胸中を明かした。

「僕たちはキックを成功やと思っています」

「PK戦やり直し」にいたるサッカー協会の不可解な対応については6月14日(木)発売の「週刊文春」が詳しく報じる。

(「週刊文春」編集部)

番狂わせの勝利だったが……(奈良クラブHP)