神奈川県内の東海道新幹線内で起きた殺傷事件で、「他の男性客は被害者をなぜ助けに行かなかったのか」などとツイッター上で疑問のが出て、議論になっている。

一方で、助けに行けば犠牲者が増えた可性もある、などと反発のが次々に上がり、ツイート炎上削除される騒ぎにもなっている。

止めに入った男性1人が死亡

この事件では、小島一朗容疑者(22)が座席の両隣の女性にナタやナイフで切り付け、後ろの座席にいて止めに入った梅田太郎さん(38)が首などを切られて失血死している。

周囲にいた乗客は、慌てて別の車両に逃げ込んだなどと報じられているが、ツイッター上では、他の男性客もいたはずなのになぜ助けなかったのか、といった趣旨のツイートを中心に疑問のが相次いだ。

梅田さんの勇気を讃え、追悼の意を示すと同時に、「他の男性もすぐさま応援駆けつけして欲しかった」などというのだ。「勇気ある人を守らないで、他の男性が逃げる世の中が恨めしい」「他のかが、一緒に立ち向かえば、あそこまでの惨事にならなかった」といったが続々寄せられている。

アメリカなどだったら、複数の男性たちが立ち向かって犯行を食い止めていたはずだとの摘もあった。

これに対し、ネット掲示板などで、こうしたツイートに疑問や批判が相次ぎ、炎上してツイート削除に追い込まれるケースも出てきている。

専門家「どんな行動が最善かは分からない」

疑問や批判としては、「なた振り回してるのに立ち向かうのは、死ぬ気で行かないと理」「男数人で押さえに行けば止まっただろうけど死体は駄に増えてただろう」「そりゃ逃げるよ オレの家族が守ってくれるんだ?」といったが上がった。

また、新幹線車両内は狭い通路になっていることから、「どんなに大勢いようが対峙する時は一対一」だとの摘もあった。

他にも「男の命は軽いって言いたいのか」「なんで女性は助けに行かなかったの?」「すげぇ男性差別」といった反発も出ていた。

一方で、「こういう事言いたくなる気持ちは分かる」「の前で襲われてる状況ならは助けたい」「この事件で自分だったらどうするか考えさせられた」との書き込みもあった。

新潟大学碓井教授社会心理学)は、ヤフーニュース(個人)への6月11日投稿で、梅田さんの勇気ある行動で被害者を最小限に留めたと讃えながらも、「あのとき、どんな行動が最善だったのかは分かりません」と摘した。

そのうえで、「みんなでを合わせ、だれも亡くなることなく犯行を止めることができていれば、一番良かったでしょう。けれども、ドラマのように上手くはいきません。冷静で安全な立場にいる人が、緊急事態に直面した人を安易に責める事はできません」と摘している。

他の乗客は助けに行くべきだったのか?(写真はイメージ)