CBの要は吉田、その相棒を巡って槙野と昌子の争いか

 日本代表は現地時間12日の国際親善試合パラグアイ戦で4-2と勝利を収めた。8日のスイス戦(0-2)も踏まえ、19日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦のコロンビア戦「先発メンバー」がほぼ固まってきたようだ。刻一刻と迫る本大会に向けて、現状で予想される日本のベスト布陣を見ていく。

 スイス戦、パラグアイ戦の2試合でベースとなった4-2-3-1を主戦システムとして考える。GKはスイス戦でフル出場した川島永嗣の実績が頭一つ抜けている一方、パラグアイ戦でともに45分ずつプレーした東口順昭、中村航輔はあくまでバックアッパーの位置づけだろう。

 左サイドバックは実績・実力ともに長友佑都が一番手と見ていい。パラグアイ戦で酒井高徳も合格点のパフォーマンスを披露したが、安定感を踏まえるならば長友一択か。右サイドバックはコンディションさえ万全なら酒井宏樹が不動だ。パラグアイ戦で先発起用された遠藤航は一定水準を下回る内容でバックアッパーの域を出ない。左と右の両方に対応可能な酒井高が実質二番手と言える。

 CBの要は吉田麻也で間違いない。問題は吉田の相棒だ。槙野智章と昌子源が争っている構図で、植田直通は控えの立場。経験値を評価するなら槙野が先発か。昌子の成長も目を見張るものがあり、最終的にどちらが起用されても不思議ではない。


激戦区は2列目、乾と香川は勢いも考えると…

 2ボランチは、パラグアイ戦を受けて山口蛍、柴崎岳がともに評価を上げた。柴崎の展開力は日本の生命線ともなり得るもので、今や不可欠な存在に見える。大島僚太が万全とは言えない状況のなか、残るポジションを巡ってキャプテンの長谷部誠と山口の一騎打ちの構図だが、総合力を考えれば長谷部の起用が妥当か。もっとも山口のボール奪取力は魅力なだけに、出場の機会は巡って来そうだ。

 激戦区はやはり2列目か。右は原口元気と武藤嘉紀、左は宇佐美貴史と乾貴士、トップ下は本田圭佑と香川真司が争っている。パラグアイ戦で2ゴールの乾、1ゴール2アシストの香川は目に見える結果を残しており、勢いも考えると二人の先発は濃厚か。右は最後まで争う気配が漂う。ともに献身的な守備が光り、原口は縦の推進力をもたらす一方、武藤はストライカー的にゴールを狙える。先発は原口、得点を狙う際に武藤という選択肢もありそうだ。

 1トップは大迫勇也が濃厚と見られていた。だが、パラグアイ戦で岡崎慎司が見せた粘り強いチェイシングを西野監督は称賛しており、ここにきて株を上げている。それでもポストプレーに長けた大迫は不可欠な存在で、やはり先発の可能性が高い。

 最終的にコロンビア戦直前のコンディションを加味しつつ、西野監督が「ベスト布陣」をピッチに送り出す形になるが、それまでポジション争いは続く。相手の戦術を踏まえたうえで、指揮官はどの11人を先発起用するのだろうか。


(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)

パラグアイ戦で躍動した(左から)柴崎、香川、乾【写真:Getty Images】