勤務歴が長くなれば、部下を持つこともおのずと増えていきますよね。部下の中には、自分よりも年上のメンバーがいることもしくありません。年上の部下とうまくやっていくにはどうすればいいのでしょうか。「年上の部下」との接し方ついて、心理コーディネーターの織田隼人さんに教えてもらいました。

■年上の部下との関わり方が難しい理由

上司と部下は、どうしても「上下関係」ができやすいもの。上は、予算や評価など、さまざまな権限を持っていて、それを部下に与えていくことで仕事が成り立っています。しかし、この上下関係が原因で、年下の上が年上の部下を相手することを難しく感じてしまいます。年下の上からすると、相手は年齢が上のため「敬う相手」。とはいえ「部下」なので、示を出さなければいけない。上下関係が逆転しやすい中で示を出すというのは、とても負担のかかることなのです。年上の部下からしても、年下の上から示を出されると反発したい気持ちになりやすいもの。それを飲み込む必要があるので、ストレスが生じやすいです。そしてストレスがたまると、反発する気持ちがどんどん蓄積されます。

■年上の部下の扱い方

次に、年上部下の扱い方について解説します。

丁寧で会話する

部下だからといってないがしろにするのではなく、相手を尊重する必要があります。特に、会話では相手を尊重しているのか、下に見ているのか、といったことが表れやすいため、丁寧でしゃべることで部下を尊重していることを示しましょう。できれば年上の部下だけでなく、年下の部下にも丁寧で話すことを統一して「みんなを尊重している」という状態を作り出しておくと、年上の部下だけが特別扱いされていると感じることがないのでおすすめです。

新人とセットで行動させる

年上の部下を年下の部下とセットにして行動させると、上としては使いやすくなります。年上の人間は若者を鍛えるのも役のひとつなので、「年上の部下」もある程度教育係として活躍してくれるはず。また教育係のように、「上下関係がある程度成り立つ何か」をやっていると、年上の人間の心は満足しやすいものです。

人前では叱らないようにする

という立場である以上、場合によっては年上の部下相手であっても導する必要が出てきます。この場合、人前で叱らないようにしましょう。叱る場合は、会議室などの2人になれる場所で導・摘することが重要です。またその際には、感情的にならずに淡々と処理するようにしましょう。

言いにくいことはルールとして組み込んでいく

たとえば「掃除をしてほしい」など、年上の部下に言いにくいことがある場合には、「グループ全体のルール」として作っていくといいでしょう。「毎週金曜にはテーブルを片づけて帰りましょう」「の掃除当番は当番制にして、名前をり出す」などです。このように年上に対して言いづらいことでも、全体に対してのルールという形にすれば、みんなが等と感じるので言いやすくなります。

■年上の部下が示を聞かないときの対処法

年上の部下が言うことを聞かないときは、「数」のを使いましょう。年齢ので相手(年上の部下)は対抗しようとしてきます。この場合、年齢ではもちろん対抗できませんし、上というパワーだけでは言うことを聞かなくなっているので、「数」のという別のパワーが必要です。

先に複数の人を巻き込んで味方につけておき、説得のときにみんなに味方になってもらいます。そうすると、「自分だけでは状況が悪い」となって、渋々言うことを聞いてくれるはず。ただ、これを繰り返しすぎると何もしてくれない状態になりやすいのですが、変に行動されるよりも何もしないでいてくれたほうが円滑に仕事が進むことが多いため、ある程度数で抑えることは重要といえるでしょう。

■相手を敬いながらも、年上部下を上手にコントロール

年上部下の扱いはなかなかデリケートな問題ですが、一緒に働く大切な仕事仲間。良好な関係を築いて、強な戦にしたいものです。上記を参考に、年上部下とも有益な関係性をぜひ築いてくださいね

(文:織田隼人、構成:おぜきめぐみ

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年上の部下の指導に悩んだら。接し方のコツ