神の顔が科学的に明らかになったという驚愕のニュースが舞い込んできた。神様は一体どんなご尊顔をしているのか? そして、科学的に解明とはどういうことか?

 キリスト教的な神といえば、ミケランジェロからモンティ・パイソンに至るまで、威厳ある白髭をたくわえた白人の老人が描かれることが多い。キリスト教国ではない我々日本人にとっても神様といえば仙人のような年老いた賢人を思い浮かべるのではないだろうか。

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 しかし、科学ニュース「Phys.org」(6月11日付)によると、ノースカロライナ大学の心理学者らが、神の顔を分析したところ、予想を大きく裏切る結果になったという。同論文はオンライン科学ジャーナル「PLoS ONE」に掲載された。

 研究者らは511人の米国人キリスト教徒らに、神のイメージに近い顔をランダムに選んでもらい、それらを合成。すると、大方の予想を裏切り、女性的で若々しい顔が浮かび上がったというのだ。一体どうしてこんな結果になったのだろうか?

 研究チームのジョシュア・コンラッド・ジャクソン氏によると、人々の神のイメージは政治的・人口統計的なバイアスを受けているため、政治的にリベラルな人は、より女性的で若い神のイメージを持ち、保守的な人は、より力強く、しかも白人の神のイメージを持つという。

「先行研究では、保守的な人々はリベラルな人々よりも秩序だった社会に住むことを望んでいることが分かっていました。そしてそのような社会とは強い唯一神によって統制されている社会なのです。一方、リベラルな人々は、より寛容な社会を望んでいます。そのような社会は愛情あふれる神によって統制されている社会です」(ジャクソン氏)

 また、人口統計的なバイアスもあることが判明しており、若い人はより若い姿の神をイメージし、自身の体を魅力的だと考えている人は、より肉体的に魅力的な神をイメージし、アフリカ系アメリカ人は、アフリカ系アメリカ人の姿をした神をイメージする傾向にあるという。

「自分自身に似た神のイメージを持つ傾向は自己中心性バイアスとも一致します。人々はしばしば自身の考えや性質を他者に投影します。我々の研究で判明したことは、人々は神の姿に対しても自己を投影しているということです」(カート・グレイ教授)

 神の姿はそれをイメージする人によって異なるようだが、いったい“本物の神”はどんな顔をしているのだろうか? あるいは、ユダヤ教やイスラム教で厳しく戒められているように、神に“姿”はないのだろうか……。
(編集部)


※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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