【ニューヨーク時事】在イスラエル米大使館のエルサレム移転に抗議するパレスチナ自治区ガザのデモ隊にイスラエル軍が発砲し、多数が死傷した事態を受け、国連総会(193カ国)は13日午後(日本時間14日朝)、パレスチナ問題の緊急特別総会を開いた。イスラエルによる過剰な武力行使に「遺憾の意」を表明し、パレスチナ市民の安全や保護を保障する措置の検討を求める決議案を賛成120、反対8、棄権45で採択した。

 総会決議に法的拘束力はないが、国際社会として一致した勧告を打ち出す狙いがある。日仏中ロ各国などが賛成。反対は米国などで、英国やカナダなどは棄権した。イスラエルを擁護する米国のヘイリー国連大使は採択後の声明で、「国連は、最近のガザの衝突はすべてイスラエルが悪いという道徳上破綻した判断を下した」と批判した。

 衝突の責任はガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスにあると主張している米国は、ハマスを非難する項目を決議案に追加するよう提案。提案は賛成62、反対58、棄権42で採択に必要な3分の2の支持が得られず否決された。日本は提案に賛成した。