是枝裕和監督の「万引き家族」が、カンヌ国際映画祭の最高賞(パルムドール)を受賞したことは記憶に新しい。

この嬉しいニュースを受け、林芳正文科大臣は6月7日国会で、対面で祝意を伝えたい意向を示したが、是枝監督が「とは距離を保つ」と祝意を辞退する意思を自身のサイト明らかにした。「文化庁から助成金をもらっているのにおかしい」との批判もあるが、「距離を取るのは当然だ」などと擁護のも上がっている。

映画はかつて策と一体化し大きな不幸を招いた」

6月7日是枝監督は自身のサイトに「映画がかつて、『益』や『策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反に立つならば、大げさなようですがこのような『時』においても(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」と記した。

一方、「今回の『万引き家族』は文化庁の助成金を頂いております。ありがとうございます。助かりました」とも記した。この点について、「税から助成金をもらっておいて距離を保つというのは筋が通らない」などという批判が出ている。

年度内に2000万円を支給見込み

是枝監督がいう助成金とは、文化庁が所管する独立行政法人日本芸術文化振会の「文化芸術費補助」を財とした助成のことだ。

日本芸術文化振企画調課の担当者によると、「に出して呼んで」(以前のタイトル案)という活動名で、2018年度に2000万円が交付される予定。「今後、映画製作が終わったという実績報告書をもらって、経費を精して支払う流れ」(担当者)という。

この助成が受けられるのは561件で、助成金交付予定額は合計約62億円となっている。文化庁の予算を日本芸術文化振会が受け取ったのち、各団体に支払うスキームだという。基の運用益から助成が行われる歌舞伎オーケストラなどとは異なる。

日本芸術文化振会は「の優れた映画製作活動を奨励し、その振を図るため、日本映画製作活動を助成します」としている。一方、助成金を受け取るにあたって、例えば政府が祝意表明をしたい場合は協するなどの条件は「当然ついていない」(担当者)。

ネットでは賛否両論議やタレントも参戦

TwitterなどSNS上では賛否両論が沸き起こっている。群馬県伊勢崎市伊藤純子議は「作品の寸評はさておき、是枝監督の『から潔く距離を保つ』発言には呆れた。映画製作のために、文科省から補助を受けておきながら、それはないだろう。まるで、原発反対の意向を示しながら、から迷惑施設との名で補助を受けている自治体と同じきがして、ダサい」と投稿した。(のちに「文科省」を「文化庁」へと表現訂正)

一方、タレント松尾史氏は、上記の議のツイートを受けて次のように投稿した。

芸術に対する補助とは『政権の都合の良い態度を取るものにのみ支給されるべきだ』という、んだ奇妙な考えの議が、それを隠しもせず自ら拡散する臆面のさ。安倍氏氏のポケットマネーと勘違いしているのか。民が納めた税だよ。この人の給料も、役所ではなく市民が出してやっている」

弁護士ドットコムニュース

是枝監督、助成金もらいつつ「公権力と距離保つ」に賛否…「当然」「筋が通らない」