レアルの監督に就任するのに……

 2大会ぶりのワールドカップ(W杯)優勝を目指すスペイン代表に激震が走った。スペインサッカー連盟は、ロシアW杯開幕前日の13日、フレン・ロペテギ監督の電撃解任を決定した。ロペテギ監督は、12日にレアル・マドリードの新監督就任が発表されたばかりだったが、その事実を連盟側が知らされたのは電撃発表の5分前。手腕に定評は高かったが、あまりの配慮のない指揮官とクラブの対応に、連盟トップの堪忍袋の緒が切れた格好だ。そして、そのお騒がせ指揮官の5月に残した禁句が、このタイミングでクローズアップされている。

 ロペテギ監督は、5月にアルゼンチンテレビ局「TyC」のインタビューに登場すると、レアルの宿敵で、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを称賛し、「史上最高の選手」「彼のような選手を探すのは極めて困難」と賛辞を並べた。

 さらには、スペインメディア「20 Minutos」のインタビューでも「さまざまなシナリオでも継続的に違いを見せ続けている」「彼のプレーを見るのは幸せ」とまで絶賛している。

 これらの発言は、メッシに対抗意識を燃やすレアルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのプライドを大いに傷つけるものだろう。レアルの関係者やOBは、絶対的なエースの気持ちを逆なでしないように公然とメッシを称える発言を控えてきた。だが、レアル監督就任発表直後にメッシを崇める発言が露見してしまった。

 お騒がせ指揮官のこの失言は、「スポルト」、「AS」といったスペイン地元各紙のみならず、アルゼンチン紙「ラ・ナシオン」も一斉に報道。「ムンド・デポルティーボ」に至っては、大々的に「ロペテギによる、メッシとクリスティアーノ・ロナウドの違い。マドリードの新監督はアルゼンチン人を史上最高と呼ぶ」と報じた。ロシアW杯後のレアル新監督と、ロナウドとの関係悪化が今から心配なところだ。


(Football ZONE web編集部)

スペイン代表のロペテギ前監督の失言が波紋を広げている【写真:AP】