自民党は14日、参院選挙制度改革のため、定数を選挙区で2増、比例代表で4増の計6増とするとともに、比例で当選順位をあらかじめ定める拘束名簿方式を一部復活させる公職選挙法改正案を参院に提出した。今国会で成立させ、来年夏の参院選から適用することを目指す。参院会派「無所属クラブ」が共同提案に加わった。

 選挙区では、1票の格差を3倍以内に収めるため、議員1人当たりの有権者数が最多の埼玉で定数を6から8に増やす。比例の4増と拘束名簿の一部導入は、2016年参院選で始まった「鳥取・島根」「徳島・高知」の合区に伴い選挙区から出馬できなくなった候補を比例名簿上位で救済するのが狙い。主要野党は「自民党の都合を優先した案だ」と強く反発している。

 参院の与野党各会派は14日、代表者懇談会を開き、自民党案について協議。しかし、合意形成には至らず、自民党などが法案提出に踏み切った。同党は憲法改正による合区解消を掲げているが、来年の参院選には間に合わないとみて、定数増などの応急措置を取る必要があると判断した。