IC Insightsは、2017年11月に発表した市場調査レポート「IC Market Drivers」の2018年版を公開した。前回のレポートでは、2018年における全産業分野のIoT関連市場は939億ドルと予測されていたが、今回の改訂でもその予測に変更はなかった。ただし、コネクテッドシティ向けIoTシステムの市場規模が前回予想よりやや縮小し、代わりに産業用インターネット(IIoT)システムがやや拡大する形へと修正された。

今回の改訂では、2018年のIIoT市場は、医用システム、工場、出荷・運輸、建物管理、航空機、エネルギー探査、農業向けなど、ほとんどの産業向け商用インターネットを含み、前年比17.7%増となる359億ドルになると予測された。一方、道路や橋梁、街頭といった公共投資や電力網やその他の設備・施設、監視カメラ、環境/天候監視システムなどを含むコネクテッドシティ向けシステムは、同7.0%増の388億ドルにとどまるとの見込みに修正された。
○コネクテッドビークル分野の成長率は前年比21.6%増

2018年に最も成長率が大きなIoT分野は、コネクテッドビークルで、前年比21.6%増の45億ドルになるとIC Insightsでは予測している。また、スマートホーム向けIoTシステムの市場規模は、同16.0%増の29億ドルで、ウェアラブル分野(インターネット対応のスマートウォッチおよび医療機器を含む)は同12.4%増の118億ドルになるとも予測している。

またIC Insightsでは、コネクテッドビークル市場は、2016年から2021年にかけて年平均成長率(CAGR)22.9%と高い成長を維持すると予測。自動車メーカーが競争の激化に対する切り札としてADAS機能の強化を進めていくことで、車車間通信なども可能になるとしている。一方、コネクテッドシティの同期間のCAGRは、前回の6.3%から0.2ポイント増の6.5%と僅かながら上方修正がなされたものの、ほかの主要3分野(ウェアラブル、スマートホーム、IIoT)については、いずれも下方修正が行なわれている。
(服部毅)

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