直木賞作家・村山由佳氏の小説をWOWOWで映像化した「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」の完成披露試写会が6月14日、東京・スペースFS汐留で行われ、主演の水川あさみ、共演の村上弘明、柳俊太郎、メガホンをとった御法川
修監督が、第1話上映前の舞台挨拶に出席した。

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女性の性欲を赤裸々に描き、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をトリプル受賞した同名小説が原作。35歳の人気脚本家・奈津(水川)は、夫・省吾(眞島秀和)が仕事に関与することや、実母から不妊治療を勧められることに嫌気がさしていた。そんななか舞台演出家・志澤(村上)に新作公演へ招待され、それを機に一夜をともにする。本能に突き動かされるままに家を出た奈津だったが、志澤からは思わぬ仕打ちを受け、孤独感に苛まれていると、大学時代の元恋人である新聞記者・岩井(田中圭)と再会。さらには新進俳優・大林(柳)からも言い寄られ、次第に性欲の渦へ落ちていく。

官能ドラマ初挑戦となった水川は「女性の"性"が際立った作品には縁がなかったですし、これから35歳を迎えるにあたり、自分のなかでも『変わりたいな』と思っていたんです。そういう時期にこのような作品に参加できたのは嬉しかった反面、この役は私で成立するのかなという不安もありました」と胸中を吐露。一方、御法川監督は「女優という言葉が放つ輝きが、今軽んじられていると思う」と前置きしつつ「水川あさみは、まごうことなき女優のひとり」と水川の演技を絶賛。「普段は『ぎゃはは』と笑うようなわんぱく坊主(笑)。でも、やっぱりカメラが引きつけられるんですよ。編集をしてみると、水川さんのアップの画が多い。僕たちは彼女に引きつけられてしまった」と振り返っていた。

劇中では、村上、柳に加え、田中圭らと濃厚な濡れ場を披露している水川。「(濡れ場は)スタッフ、キャストを含め"皆で作る"という点が色濃く出るシーン」と説明すると「勿論官能的に見せなくてはいけないし、そういう感情にもならなければならない。でも、アクションシーンを撮っている感じがあります(笑)」と告白。「画角によって動きが決められるからね。そのなかでどうやるかが我々の仕事」と村上の発言を受けると「この角度、このタイミングでのけぞるとすごく綺麗であるとか、足の位置はどこかがいいか、全員で話し合う。皆で交わっているという感覚がありましたね」と述懐していた。

この日は、スケジュールの都合で欠席した眞島と田中のメッセージが代読された後、サプライズゲストとして、原作者の村山氏が登壇。「多分、世界で一番興奮して見たのは私じゃないかと(笑)。全話見た結果、良い意味で全く違う魅力が前に出ています。ラストシーンは本当に美しくて、原作者として嫉妬しました。『行間を読みとる』という表現がありますが、映像にも行間があると感じさせられました」という賛辞の言葉に、水川は「泣いちゃう…」と瞳を潤ませていた。

「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」は、6月16日から毎週土曜午後10時に放送。全5話で、第1話は無料放送される。

女性の性欲を赤裸々に描く