第71回仏カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得した、是枝裕和監督作「万引き家族」の大ヒット舞台挨拶が6月14日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、是枝監督をはじめ出演したリリー・フランキー、山田裕貴、高良健吾、子役の城桧吏くん、佐々木みゆちゃんが出席した。

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6月8日に全国329館(334スクリーン)で封切られ、13日時点での興行収入は約12億円、14日時点の観客動員は約100万人を記録。2018年公開の実写邦画では最速で10億円の大台を突破しているが、リリーは「パルムドールは意外ではなかったですが、大ヒットのほうが意外。こっちのほうが想像できなかったですが、嬉しい限りです」と明かし場内を沸かせた。

是枝監督は、パルムドール獲得の実感を問われ「タクシーに乗った時に声をかけられることが、3回くらいあって。そういうことなんだなって」としみじみ。「初日の時に、みゆちゃんが『家族で集まるのは今日が最後』と言っていて、『大ヒットしたらまた集まれる』と答えた」としたうえで、「本当にこんなふうに、スタッフ・キャストが集まれる機会をいただいたのが嬉しい」と目を細めた。

さらに、みゆちゃんが挨拶しようとした際に、リリーが耳に顔を近づけ囁きかける。これにみゆちゃんは激しく首を横に振り、リリーは「『別に』と言ってごらんって。でも、言わないね」と暴露。客席からは大きな笑いが起こった。イベント最後の挨拶では、桧吏くんも同じくリリーに耳打ちされ、「宴もたけなわプリンスホテルではございますが、人生には大切な袋が3つあります。1つ目は池袋。2つ目は沼袋。3つ目は東池袋です。映画を楽しんでください」と述べていた。

一方で山田と高良は、喜びと悔しさを告白。高良は「日本映画がパルムドールをとったことが、めちゃくちゃ嬉しかった。それに参加できたことも嬉しかったですが、でもどこか、ちょっとした悔しさがあった」といい、山田も「出ている作品が世界に認められるのが嬉しい。でも僕も高良さんと一緒で、もうちょっとガッツリ是枝さんと一緒に撮影していたら、素直に『イエイ!』とできたのかな」と、俳優ならではの率直な胸中を吐露していた。

また17日が父の日であることから、子役の2人から父親役に扮したリリーにサプライズでプレゼントが。桧吏くんから手紙が読み上げられ、「リリーさんのような、おしゃれで優しくて面白くて演技の上手な俳優さんになることが、僕の夢です。リリーお父さん大好きです」という真心こもったメッセージに、リリーは「ジーンと来ましたね……」とため息をつく。みゆちゃんからは劇中の家族を描いた似顔絵が手渡され、「リリーさんからもらったペンで描きました」と説明を受けると、リリーは「仕事で使っているペンをあげたんだけど、俺より使いこなしている。すごい上手」と大喜びだった。

13日時点での興行収入は約12億円