人間にとって衣食住は欠かせぬが、食はもちろんのこと、「住」も人の精神や肉体に大きな影響を与える要素だ。今現在、不要なモノで溢れ“人生をダメにする部屋”に住んでいる人や、そうなりつつある予備軍の人たちへの改善策を紹介しよう。

◆人生をダメにしない部屋の処方箋

●捨てる→決断する
 捨てるという行為は、「決断すること」に繋がる。部屋がモノで溢れている場合、本当に大切なものを見極めることができていないということだ。部屋にあるものを手に取り、心が動かないようなモノは手放していこう。

●磨く→再評価する
 すでにあるモノの輝きを取り戻す行為が、「磨く」。これを続けることで「ないモノを求める」思考が減り、自分自身の中にあるものを大切にする発想へと繋がる。また、外に向いた意識を自分の内側へと戻し、内省を促してくれる。

●循環させる→動く
 循環=部屋の流れを変えること。いつまでも同じ部屋の状態だと、メンタルの動きにも影響が。部屋がいつまでも淀んだ状態だと保守的になり、新しいことに挑戦しづらい心理状態になる。小まめな換気や模様替えなどで変化をつけよう。



●引っ越しする
 新しい住居に引っ越すことは、認知行動療法的にも有効。認知行動療法とは、行動をしていく中で物事の捉え方や考え方を変え、ストレスを軽減する精神療法。土地との相性は重要で、排他的な地域で肩身の狭い思いをしたり、治安が悪い地域で不快感を覚えながらの生活は確実にメンタルを澱ませる。引っ越して住環境をポジティブに捉え、ネガティブな自意識との差を埋めることで物事がうまく巡るようになる。開運グッズにお金をつぎ込むくらいなら、大胆に引っ越ししたほうが効果的だ。

●リノベする
 突貫工事でフルリフォームするのも手だが、かかる費用と手間があまりにも膨大だ。

 そこで、作家の岩崎夏海氏の提唱する「自分の部屋に引っ越す」活動がおすすめ。部屋のモノをすべて運び出し、リセットする作業だが、ポイントはモノを再び運び入れるときに、「捨てる」のではなく、必要なモノだけ「残す」こと。一人でやるのではなく、複数の友人と互いに持ち回りですると心理的負担も軽減され、部屋に関して自分では気づけなかった事柄に対し、客観的な視点を得ることもできる。

― 住んではいけない! 人生がダメになる部屋 ―