関西国際空港に6月15日、ビジネスジェット専用施設「Premium Gate 玉響」(プレミアムゲートたまゆら)がオープンした。近年増え続けるインバウンド(訪日)需要に加え、2019年に大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議、ラグビー・ワールドカップ、大阪開催を目指す2025年の万博など、今後もビジネスジェットの需要は増加する見込みだ。

○利用客専用の乗り降り場や駐車場も

「Premium Gate 玉響」には、利用客専用の保安検査場、税関や出入国管理、検疫といったCIQ施設をはじめ、受付カウンター、待合ラウンジ、会議室などがある。施設の広さは373.5平方メートル。同空港の第2ターミナルビル(国内線)に隣接した場所に、専用の車の乗り降り場所や駐車場を備え、徒歩ですぐにアクセスできる。国内線と国際線の両方に対応し、専用の保安検査場や税関、出入国管理、待合ラウンジなどを備え、スムーズな出入国手続きが可能になる。

関西エアポートによると、名称のコンセプトは「時間を大切にされるお客さまに少しでもこの空間で有意義に、またほんのひとときであっても、玉(宝物)のように素晴らしい時間を過ごしていただきたいという気持ちを込めて名付けました」とのこと。
○寛げるラウンジに加えて会議室や化粧室を完備

「Premium Gate 玉響」のエントランスを入り、和風でシンプルなデザインの通路を抜けた先に受付のカウンターがある。外の入口から内部は見えず、プライバシー性の高い造りとなっている。

施設の中央にスカイラウンジがあり、著名な彫刻家イサム・ノグチ氏がデザインしたテーブルとそれに合わせたソファなどが置かれ、出発前または到着後に寛ぐことができる。ドリンクコーナーにあるソフトドリンクとスナックは利用客に無料で提供し、アルコール飲料や軽食などはオプションとなる。

また、仕事の打ち合わせなどができる会議室のほか、化粧室パウダールーム、喫煙室なども施設内に完備。保安検査、そして税関・出入国管理・検疫のCIQ施設は、スカイラウンジの隣の部屋に全てそろっており、そのまま外の制限区域内へもすぐに行き来できて利便性が高い。

「Premium Gate 玉響」は24時間運用しており、利用料金は20万円(税別)。利用希望日の前日正午までの申し込みが必要となっている。
○国内空港で4カ所目、国際イベントで需要増を

関西空港では、2017年の1月から12月までにビジネスジェットの利用回数が約900回あって年々増えており、主に香港や台湾をはじめとしたアジア圏の富裕層が中心という。これまでの出入国手続きは、第1ターミナルビルの一般客と同じ動線だった。今後はこの専用施設のオープンにより、スムーズな出入国手続きとプライバシー性の高いサービスを提供する。

国内空港のビジネスジェット専用施設は、羽田、成田、中部に続く4カ所目。2019年のG20大阪開催やラグビー・ワールドカップ、2020年の東京五輪、2021年のワールドマスターズゲームズ、2025年の大阪開催を目指す万博など、関西圏では国際的なイベントが続く。

関西エアポートによると、「Premium Gate 玉響」を利用する旅客の数値目標などは特に設けず、「需要にこたえるのが目標」としているが、今後もビジネスジェットの需要は増加すると見込まれている。今後、様々なビッグイベントが待ち受ける大阪において、この「Premium Gate 玉響」がどのような変化をもたらすのかにも期待したい。
(シカマアキ)

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