大人気スマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』(以下、FGO)の企画・開発・運営を行っているディライトワークスと、FGOのグッズやイベントの企画・開発・運営を行っている株式会社アニプレックスは6月13日、8月発売予定のボードゲーム『Fate/Grand Order Duel -collection figure-』のルール発表会を共同で開催した。

『Fate/Grand Order Duel -collection figure-』(以下、FGO Duel)はFGOの世界観を踏襲し、FGOに登場する英霊(サーヴァント)のバトルキャラクターを再現したミニフィギュアと、サーヴァントごとに用意されたコマンドカードを用いて楽しむ1対1の対戦型のボードゲームです。プレイヤーは、チェスのようにサーヴァントのミニフィギュアを動かすことができ、「相手のサーヴァント3騎すべてを消滅させる」か、「相手のマスターエリアに自分のサーヴァントを到達させる」ことで勝利となる。

ルール概要

FGO Duelは、ターン交代制のゲームとなっており、自分のターンとなったプレイヤーは毎ターン、手札(コマンドカード)を1枚使い、自分のサーヴァント1騎を隣接するエリアに移動させることが出来ます。移動先のエリアに相手プレイヤーのサーヴァントがいた場合、戦闘が発生し、戦闘の際にはお互いに手札のコマンドカードから3枚カードを選び、カードに書かれた数値(パワー)の合計値で勝敗を決する。FGO同様、コマンドカードの組み合わせによって戦闘を有利に進めることができる「チェイン」が発生するため、相手の戦略を見極めたうえで、どのコマンドカードを選ぶかが重要になっており、サーヴァントごとにスキルカードも用意されているため、スキルカードを使う上級ルールは更に戦略性が増し、ランダム性と戦略性の双方が勝敗の鍵を握るシステムとなっている。

第1弾フィギュア展示 (c)DEAR SPIELE

第1弾フィギュア展示 (c)DEAR SPIELE

第2弾ラインナップ (c)DEAR SPIELE

第2弾ラインナップ (c)DEAR SPIELE

また、実際にフィギュアを手に取って動かすという、アナログゲームならではの楽しみ方もあるのが特徴だ。

FGO好きな方と、ボードゲーム好きな方、両方に楽しんでほしい

ルール発表会では、ルールの発表のみならず、「FGO PROJECT」クリエイティブプロデューサーの塩川洋介氏、ゲームルール開発協力の有限会社ワンドローから木皿儀隼一氏、小宮山佳太氏の3名が登壇し、ゲーム開発に至った経緯や、その想いを語る場面も。

左からデイライトワークス塩川洋介氏、ワンドロー木皿儀隼一氏、小宮山佳太氏 (c)DEAR SPIELE

左からデイライトワークス塩川洋介氏、ワンドロー木皿儀隼一氏、小宮山佳太氏 (c)DEAR SPIELE

FGO Duelの開発のきっかけを聞かれた塩川氏は質問に対してこう語る

バトルキャラが現実の世界でフィギュアとして手に入ったらファンの皆さんが喜んでくれるんじゃないかと思ったのと、FGOのゲームの設定にTCGやアナログゲームのエッセンスがあると元々思っていて、実際にそのフィギュアを使ってアナログゲームとして遊べるものもあったらいいなと企画しました。

また、FGOのスマホゲームではプレイヤー同士での対戦はしないので、FGOが対戦になったらどうなるのか?というある意味禁断のエッセンスもあるのでそこの楽しんでほしいと思います。


また、ボードゲームの開発に携わったワンドローの木皿儀氏と小宮山氏はゲームへのこだわりについてこう語る

ワンドローとしては、ボードゲームとしての面白さの担保にこだわりたいと思いました。

相手のカードの推理と心理戦を融合させ、更に遊びやすさを求めたゲーム作りになっていると思います。また、キャラクター1体1対にファンが付いている作品なので、キャラクターの性能をキャラクターのコンセプトに沿ったものにしたいと思っていて、そういう部分でキャラクターをどう再現するかにこだわりたいと。

要素の多いデジタルからアナログに落とし込む際に、どれだけシンプルにできるかも課題で、原作に忠実にしすぎると設定が複雑になってしまうので、キャラクターの特徴は出しつつシンプルにまとめたつもりです。

 

株式会社ワンドローは、近年『ロストレガシー』や『文絵のために』といった作品でボードゲーム界で高い評価を受けている会社です。代表の木皿儀氏は過去に、ボードゲームの本場、ドイツで行われる「ドイツゲーム大賞」にて「グリモワール」という作品で「金の羽賞」(図解等が明示され、理解しやすい模範的なゲームに贈られる賞)を受賞した経歴もあり、同ゲームがドイツSchmidt社よりローカライズされて販売されています。
いわば「ボードゲームの専門家」であり、筆者は同じボードゲームの業界に携わる者として、FGOのようなメジャーコンテンツと、ボードゲームの専門家がコラボして商品を作っていく流れは非常に嬉しく思います。

登壇者による対戦デモプレイ (c)DEAR SPIELE

登壇者による対戦デモプレイ (c)DEAR SPIELE

 

FGO Duel 実際にプレイしてみた

今回はルール発表会のあとに、FGO Duelが遊べるということだったので、実際に遊んでみた。

プレイ会場はディライトワークス社内にあるボードゲームカフェスペースを利用 (c)DEAR SPIELE

プレイ会場はディライトワークス社内にあるボードゲームカフェスペースを利用 (c)DEAR SPIELE

ゲームは相手の3騎のサーヴァントをすべて消滅させる(攻撃で倒す)か、相手のマスターエリア(自陣の1エリア手前)まで自分のサーヴァントを移動させたら勝利となる。

盤面はコンパクトなチェスのような作り (c)DEAR SPIELE

盤面はコンパクトなチェスのような作り (c)DEAR SPIELE

ゲームを遊ぶためには3騎のサーヴァント(および、そのサーヴァントのステータスカード)と、そのサーヴァントに紐づく各5枚、計15枚のコマンドカードが必要だ。(上級ルールを遊ぶ際は各サーヴァントに紐づくスキルカードも必要)

まず、3騎のサーヴァントを自陣の任意のエリアに1体ずつ置き、お互いに15枚あるコマンドカードをシャッフルして山札とします。山札から手札として5枚引いた後、その5枚のカードを使ってサーヴァントの移動や、相手のサーヴァントと同じエリアに移動した際の戦闘を行うだけのシンプルな作り。上級ルールになると、そこに「スキルカード」が加わり、攻撃力アップや、移動強化など強力なスキルを自分の手番の最初に1度だけ使うことができるが、強いスキルほど、発動条件が厳しかったり、発動時に1回限りの効果だったりとなかなか一筋縄ではいかない。

相手のサーヴァントが居ないエリアに移動した場合、アクションは終了。手札が5枚になるように山札からカードを補充して手番が終わるが、相手のサーヴァントが居るエリアに移動を宣言した場合、戦闘が発生。戦闘が発生した際は、お互いに手札のコマンドカードを3枚裏向きにして場に出し、一斉にオープンして、カードに書かれた数字を確認する。3枚のカードの数字の合計が多いプレイヤーの勝利となるが、コマンドカードは同種のものを3枚出すことで「チェイン」が発生し、「チェイン」が発生した場合は、カードの数字の合計数に加算があるため、戦闘が有利に働くので、ここは積極的に狙っていきたいところ。攻撃側が勝利した場合は、守備側のサーヴァントは消滅し、守備側が勝利した場合は攻撃側のサーヴァントは消滅することなく、「移動ができない」のみの処理となり、元居たエリアに戻される。勝敗の処理を行ったのち、お互いのプレイヤーは手札が5枚になるようにカードを山札から補充して手番終了。これを繰り返していく。

カードの山が無くなった場合は、捨てたカードを再びシャッフルして山札とするが、この際に1枚カードを除外しなければならないため、ゲームが長引くほどカードが圧縮されていき収束性が良くなる作りとなっているのがミソ。

移動もバトルもコマンドカードを使用する (c)DEAR SPIELE

移動もバトルもコマンドカードを使用する (c)DEAR SPIELE

実際にプレイしてみた感想としては、非常にコンパクトにまとまっていて、感覚としては詰将棋のようなプレイ感。キャラクターの相性などもあって、「どのサーヴァントを使うか」「どこに配置するか」から戦略が始まっているため、デッキ(使用するサーヴァントとスキルカードの組み合わせ)を考えるだけでも楽しそうな印象だ。
TCGやDCGのように、流行りのデッキとそれをメタ(攻略)るデッキの開発など、盤外の楽しみ方も活発に行われそうだと感じた。

ゲーム性としては、攻撃側にデメリットが無く(むしろ、負けてもカードロンダリングやチェインを狙えるためメリットが大きい)、カジュアルに攻撃を仕掛けられるデザインになっており、これにより現状のマップだと後攻(先に攻撃を仕掛けられる)が有利なデザインになっている印象。この辺りはマップの追加なども考えているとのことだったので、色々と今後変化がありそうだ。

筆者と同行者は、「相性的にこのサーヴァントのスキルヤバいからスキル発動する前に消滅させる先方が……」とか「このスキルで最短2ターンで終わる速攻型のデッキ強くない?」なんて、戦略話に華を咲かせて結構長い時間楽しんでいました。

第2弾ラインナップ (c)DEAR SPIELE

第2弾ラインナップ (c)DEAR SPIELE

第2弾フィギュア展示 (c)DEAR SPIELE

第2弾フィギュア展示 (c)DEAR SPIELE

ゲームは早ければ10分、長くても20分程度で終わるので、プレイハードルも低く、非常にカジュアル。デッキを変えることでずっと遊んでいられるような印象をもった、発売が非常に楽しみなタイトルだ。

最速先行体験会イベントも

2018年8月に予定している第1弾の発売に先駆け、最速先行体験会が2018年7月15日(日)に開催される。体験会では一足早くFGO Duelを遊べるほか、メインビジュアルを使用したオリジナルグッズの販売も予定。発売前に遊べるチャンス! FGO Duelが気になった方は是非、最速先行体験会で遊んでみてはどうだろうか。

 

FGOがボードゲームに!ルール発表会に潜入!