慢性的な運転手不足によってバス業界が深刻な状況に陥っていると報じられ、ネット上で話題となっている。

6月22日、NHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」に掲載された「もう維持できません」という記事によると、今年2月に福岡県の西日本鉄道で黒字路線が減便され、さらに“ドル箱路線”とされていたはずの深夜バス11路線がすべて廃止されたのだという。

黒字にもかかわらずこうしたことが起きている原因は、慢性的な運転手不足。現在、1日あたり20人の運転手が不足している状態で、運転手確保のため減便を余儀なくされたというわけだ。もともと便数が少ない赤字路線を減らすと利用者への影響が大きいことから、やむなく福岡市中心部を走る黒字路線を減便することとなったとのこと。

また記事では、バス運転手の年間残業時間が平均492時間で他の業種に比べて約3倍である一方で、平均賃金が448万円で1割少ないというデータを紹介。この“厳しすぎる”労働環境が運転手不足の原因のひとつとなっているようだ。

国土交通省が全国のバス会社に行ったアンケートでも、350社のうち約8割が「運転手が不足している」と回答するなど、全国的な問題となっているバスの運転手不足。この状況についてTwitterでは、

“ドライバーは危険と隣り合わせなのに給料安いなら、そりゃ良い人材ほどやめたくなるわな”
“結局バス業界って「週40時間労働」という基本が守られていないからな。基本は残業前提で仕事組んでくるからな。若いもんが業界に入ってこないはずだよ”
“あんな狭い道を走り、ちょっとでも遅れるとお客さんから文句言われるのは大変だろうなとは思う。”
“狭い市道を巧みに運転しているバスの運転士さん本当にすごいと思う。技術に対する対価が安すぎるから目指す人が少ないんじゃない?”

と、労働時間が長いことや運転技術に対する賃金の低さなど様々な面で過酷な状況にいるバス運転手の現実に多くのネットユーザーが嘆いている。

また、運転手不足対策として、

“自動運転までの我慢”
“マジメに自動運転バスの普及を進めないと、減便どころか廃線だらけに陥ると思いますけど。”

と、近年注目されている「自動運転」に期待する声も多かった。

今のままではより厳しい状況になりそうなバス業界。業界全体の働き方改革や自動運転の導入など、劇的な変化がないと、解決は難しいのかもしれない。
(小浦大生)

■関連リンク
・News Up もう維持できません | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180622/k10011489141000.html

・「バス業界」での検索結果 – Yahoo!検索(リアルタイム)
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E3%83%90%E3%82%B9%E6%A5%AD%E7%95%8C