ゆとり教育こそがブラック労働を容認しない風潮を生み出したのではないか――。そんな説をあるユーザーがTwitterに投稿したことで議論になっている。

ユーザーは、ゆとり教育を受けてきた世代について、「『ゆとり世代』と揶揄されて失敗作かのごとく残念がられることが多い」としながらも、「延々と続いてきたブラックな労働環境や過酷な労働体質に異を唱える若者が出てきたことは、まさにゆとり教育の成果」とポジティブな面もあると評価する。その意味で「ゆとり教育はむしろ成功していたのではないでしょうか」と投げかけたのだ。

ゆとり世代は、1999年に全面改定され2002年に実施された新学習指導要領のもとで教育を受けた人たちを示す。年齢でいえば1987~96年生まれ、今年で22~31歳。「総合的な学習の時間」の設置をはじめ、週5日制や絶対評価の導入など改革が進められたが、2011年には、再び脱ゆとり教育へシフトした。

この「ゆとり世代が脱ブラックの風潮を生んだ」という意見にTwitterでは、

“ゆとり世代のほうではなく1次2次の両就職氷河期世代じゃね??タイミング的にニアピンではあるが、ゆとり教育の影響とは思えないが。。”
“ネット環境が普及したことが大きいかなと個人的には思う。ネットで愚痴ると共感する人が多くて、やっぱりこれは間違っていることなのだと認識できたことが大きい。”

と否定する声が上がっている。一方で、

“その世代を使いたい世代からすれば従順な犬でなくなって噛み付くからでないかい?だから使えない(過酷な環境で働かない)。”
“ゆとり世代と揶揄されているのは、実は管理する側にとって不都合だから、それをけん制するためじゃないかと以前から思っておりました。”

などと分析する声や、

“このゆとり世代の「なぜですか?」と言う疑問提唱があるまで、私達世代はパワハラをおかしいと思わなかった。”
“私らの世代は押し付け詰め込み教育の挙句、社会に出ようとしたら氷河期で就職もできずブラック労働を文句も言えず”

とゆとり世代ではないユーザーたちからの賛同も。

上の世代からは「使えない」「口答えする」「辛抱が足りない」などと揶揄されることが多かったゆとり世代だが、むしろ現在の脱ブラック労働に貢献しているという新説に、多くのユーザーがさまざまな反応を見せた。ゆとり教育を受けた世代が管理職や世の中枢を担う時代が来たとき、また新しい「働き方」が推進されるかもしれない。
(山中一生)

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