今年5月より開催されている『Shadowverse(シャドウバース)』の国内プロリーグ『RAGE Shadowverse Pro League』。7月7日(土)に実施された新チーム説明会に登壇された「横浜F・マリノス」の大多和さんへ、チームのことに関してインタビューを行いました。――誰もが知る「横浜F・マリノス」がeスポーツへ挑戦されるということで、一般層からの注目度もあがると思っています。プロスポーツチームから見て、参入にあたりeスポーツの世界はどのように見えていたのでしょうか?

大多和:「横浜F・マリノス」は今年プレミアリーグでも優勝した「マンチェスター・シティFC」を持っているシティ・グループが資本参入しています。「ニューヨーク・シティFC」など世界各地にプロチームがありますが、どのチームにもeスポーツの選手がいます。

なので日常的にeスポーツというものが(身近に)ありましたし、いかにサッカークラブがeスポーツに関わって新しいビジネスを生み出すか、選手たちを活用して新しい市場やお客様にタッチしていくかという議論が先にありました。

――世界的な流れがあって、日本でも注目をされているタイミングで参入しようと。

大多和:『シャドウバース』のプロリーグの環境に対する信頼がありましたし、我々が安心して参戦できる環境を皆様に整えて頂いたと思いました。そこが大きなきっかけでしたね。

――『シャドウバース』というタイトルでプロリーグに参戦されたのは、おっしゃられた環境はもちろん、ゲームとしてのコンテンツ力の大きさでしょうか?

大多和:単純に、僕らだけではなかなかタッチできない層の人々をファンとして獲得されているゲームです。むしろ「横浜F・マリノス」といえば、『ウイニングイレブン』とか『FIFA』シリーズじゃないですか。「なんでマリノスが『シャドバ』?」という違和感が、むしろ今回の狙いですね。

――たしかに『ウイイレ』だったらサッカーゲームのeスポーツも盛り上がる中で、イメージ通りといいますか。

大多和:もちろん「eJ.LEAGUE」のときも『FIFA』でしたし、今後サッカーゲームというのも視野にはありますが、これまでの延長線上ではないマーケットにタッチしていくというのが、いちばんの狙いとなります。そういう意味で違和感といいますか、「マリノス×シャドバ=?」というのが、ぼくらとしては狙いです。

――説明会も拝聴しておりましたが、プロスポーツチームとしてのノウハウもフィードバックできる環境にあると。『シャドウバース』においては、フィジカルはもちろんですが、頭を使う上でのメンタルトレーニングやケアが魅力かと思いました。

大多和:具体的にどのようにしていくかということは、選手たちと一緒に探していきたいんです。僕らが今プロサッカー選手に対して提供しているものの1つがトレーナーですが、そのやり方をそのままeスポーツにというよりは、こういうやり方をしたらeスポーツの選手にとってすごくプラスになるといったこと、それを探していきたいですね。

(チームに入れば)何かを選手に与えられるというスタンスではなくて、本当にゼロからのスタートになります。

――所属している選手から、「こういうことがしたいけど、できるだろうか?」というアイデアや意見が出てきて、あるものを駆使して行ったり、新たに用意していくということですね。

大多和:そうです。それを大事にしたいし、そういうことを主体的にクリエイティブしていける選手に、ぜひ所属してほしいと思っています。

――最後に、eスポーツに注目している読者に向けて、メッセージを頂けますでしょうか?

大多和:本当にゼロからのチャレンジだと思っています。先ほども言ったように、「横浜F・マリノス」だからという決めつけよりは、eスポーツをこれまで頑張ってこられた選手たちとともに、新たな価値を作っていきたい。

ひいては、これをきっかけにゲームファンの皆様にも「横浜F・マリノス」というクラブを、サッカーを知らない人でも名前を覚えて興味を持ってもらえたらと思っています。

――ありがとうございました!開催日:7月7日 (土)13:00~
会場:渋谷エクセルホテル東急(取材/写真/構成/文・加藤真大)© CyberAgent, Inc./© CyberZ, Inc./© Cygames, Inc./© avex entertainment Inc.