プエルトリコ・サンフアンのブリーダVanesa Semlerさんが飼っているチワワ犬「ミラクル・ミリー(Miracl Milly)」がクローン技術でなんと49回も複製され、先月、世界記録に認定された。

世界で一番小さい犬

このチワワ犬ミリーは、実はギネス世界記録「世界一小さい犬・体高部門」の記録保持者でもある。2012年、ギネスブックに登録された当時の体高は9.65センチメートル、体重は450グラムで大きなりんご1個分程度。

ギネス世界記録認定と、ミニサイズの愛らしい姿で有名になったミリーだったが、飼い主のVanesaさんに犬のクローンを作る気などまるでなかったそうだ。

ところが数年後、韓国SOOAMバイオテック研究所が彼女にアプローチ。ミリーのクローンを作らせて欲しいと申し入れた。この研究所は、ロシアの大学と協力して氷河期のマンモスの遺体からクローンを作成するプロジェクトを進めていることで有名だ。

同研究所の目的は、遺伝子の中に隠されたミリーの小ささの秘密を解明することだった。

クローン羊「ドリー」と同じ手法で

研究所の科学者たちは、ミリーの細胞から採取した遺伝子を別の犬の卵細胞(遺伝子を取り除いたもの)に注入し、その卵細胞を母親役の犬の子宮に入れた。

このクローン手法は、世界初のクローン羊「ドリー」が作られたのと同じやり方だ。

そして、昨年8月に最初のクローンが生まれ、その後次々と計49匹のクローンが誕生。先月29日にチワワ犬ミリーは世界で1番多く複製(クローン作成)された犬として、アメリカの世界記録認定団体「ワールド・レコード・アカデミー」に認定された。

「最初の予定では、クローンは全部で10匹のはずでした」と飼い主のVanesaさんは言う。「研究所がリサーチに使うための9匹と、私が家で飼うための1匹です。けれど研究所がもっと多く作りたいと言うので予定を変更しました」

オリジナルとは微妙に違う

現在Vanesaさんは、49匹のクローンのうち12匹を自宅で飼っている。それぞれの名前はMolly、Mally、Melly、Molly、Mumu、Mila、Mary、Mimi、Moni、Mini、Mela、Mulan。

「ミリーのクローンを12匹も飼うのはいろいろと大変ですが、とても楽しい」とVanesaさん。「どの犬もミリーと同じように賢く、遊び好きなんです。目の色は同じで、体の色合いも同じです。けれど、体の大きさがミリーより少し大きく、性格が微妙に違います。ミリーは個性的なんです。これは個人的な意見ですが、科学者が頑張っても、オリジナルのミリーと同じ犬は作れないのではないでしょうか」

 

クローン技術で49匹に複製された犬、ギネスに認定される