その時代時代に流行語があり、その当時は当たり前のように使っていた言葉たちも、2018年現在、口にするとドン引きされてしまう可能性もある。

 場を盛り上げたい、雰囲気を明るくしたいと考え、今までのクセでついつい言ってしまっている言葉のなかに、若者たちから“おっさん認定”されてしまうようなものがあるならば、今後は使用を避けたいところだろう。

 そこで今回は全国の20代女性100人に、『言われたら“おっさん認定”する死語・ジョークは?』というアンケートを実施。編集部が約60の言葉をリストアップし、そのなかから“おっさん認定”する死語・ジョークを選んでもらった(複数回答可)。

 はたして20代女子に“おっさん認定”されてしまう死語・ジョークは!? 逆に、今使ってもまだ大丈夫な“おっさん認定”されにくい言葉は!?

◆20代女性が“おっさん認定”する死語・ジョーク、ワースト10位→7位

 まずはワースト10位から7位までを一挙に紹介。様々なメディアで恋愛コラムニストとして活動する堺屋大地氏に解説してもらおう。

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同率10位…かわい子ちゃん発見!(33人)
同率10位…ばっちぐー(33人)
同率10位…よっこいしょういち(33人)
同率8位…冗談はよしこちゃん(34人)
同率8位…がびーん(34人)
7位…行ってきマンモス(35人)

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 時代を感じさせるラインナップがズラリといった様相。たとえば「よっこいしょういち」は旧日本兵・横井庄一氏にひっかけて昭和50年代に流行ったギャグだが、アニメ『らき☆すた』に登場したことでニコニコ動画界隈では知られているらしい。

「~マンモス」は、酒井法子の「のりピー語」(マンモスうれぴ~)が発祥かと思いきや、1980年代に西城秀樹がハウスバーモントカレーのCMで「いただきマンモス」と言ったのが始まりだという。

「『よっこいしょういち』、『冗談はよしこちゃん』といった名前もじり系のギャグは、その昭和臭さが要因で20代女性たちから“おっさん認定”されやすいのでしょう。また、『かわい子ちゃん』や『よしこちゃん』といった“ちゃん付け”自体が、そもそもおっさん臭さを醸し出すワードなので要注意。死語やジョークというわけではありませんが、社内の新人女性や後輩女性を“ちゃん付け”で呼ぶと、一気におっさん臭さが漂い始めるので気を付けてください」(堺屋氏)

 ちなみに同率10位に続く同率13位は「アベック」、「ギロッポン」(どちらも31人)となっている。

「『アベック』という意味の言葉を使いたいなら、『彼氏・彼女』にしましょう。『カップル』という表現は『アベック』よりはマシですが、少々、おっさん臭さが漂います。『ギロッポン』は言うまでもなく、普通に『六本木』と言うのが“おっさん認定”されない秘訣です」(堺屋氏)

 次からはいよいよワースト上位を発表していきたい。

◆同率4位…だっちゅーの(36人)
◆同率4位…なーるほど、ザワールド(36人)
◆同率4位…ケー番おしえて(36人)

 同率4位は20代女性の3分の1以上に“おっさん認定”されてしまうこちらの3つ。

「『だっちゅーの』や『なーるほど、ザワールド』は、そもそも20代は元ネタを知らず、キョトンとしてしまうのではないでしょうか?(苦笑)。
少々驚いたのが『ケー番おしえて』。この言葉がもう死語認定されているとは…と思いましたが、今、連絡先を聞くときはまず『LINEおしえて』ですからね。よくよく考えてみれば『ケー番』という言葉が死語になっているのも納得です。『ケー番』は数年前までは普通に使われていましたが、LINEの登場によって一気に廃れた言葉です。それゆえに“死”がまだ新鮮で、今まさに腐敗していっている最中。その絶妙な古さこそがおっさん臭さに繋がってしまうのでしょう」(堺屋氏)

◆3位…こんばんみ(37人)

 この言葉は芸人のビビる大木が広めたギャグ。「はじめまして、こんばんみ!」と使われていたことはご存知だろう。

「『こんばんみ』はワースト10にランクインしている他の言葉に比べると、新しい部類。そういう意味では『ケー番』と似ていて、“死”からさほど年数が経っていないため、まだ言葉として“ミイラ化”には至っておらず、日に日に腐敗が進んでいるような状態です。ですから若者は意識してこの言葉を使わないようにしているわけで、そういう状態の言葉を使ってしまうと、おっさん臭さが際立ってしまうのも当然です。今回のランキングのなかで、ある意味一番イタいのが『こんばんみ』かもしれません」(堺屋氏)

◆2位…横取り四十万(39人)

 1988年から1996年まで日本テレビ系で放送されていた、往年の人気クイズ番組『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』から生まれ「横取り四十万」が堂々2位。

「30年前に始まった番組のため、今の20代が子供の頃に放映されていたことになりますので、この言葉自体は知っているかもしれません。ただ、若者たちからすると、“昔流行っていたクイズ番組の言葉”程度の認識ですから、なじみは薄い。仮に20代のコたちに『横取り四十万しちゃうぞ!(笑)』なんて言っても、『…あ、はい』と苦笑いを浮かべられるのがオチです」(堺屋氏)

◆1位…許してちょんまげ(41人)

 説明するまでもないだろうが、「許してちょんまげ」とは「許して頂戴」と「ちょんまげ」をかけたギャグ。謝罪の意を冗談めかしてライトなノリで伝えられるため、かつては重宝された言葉だったが…。

「オヤジギャグの代名詞とも言える有名なフレーズですので、“おっさん認定”されると聞いても、驚く人はほとんどいないでしょう。20代女性の4割以上が“おっさん認定”するぐらいですから、むしろそれを逆手に取れるほど。つまり、“愛されキャラのおっさん”路線を狙いたいならば、積極的に使ってもいいぐらいのギャグです」(堺屋氏)



◆20代女性から今でもまだ、ほぼ“おっさん認定”されない言葉は?

 前述したとおり、今回のアンケートは20代女性100人に、約60の言葉のなかから複数回答可で、“おっさん認定”する死語・ジョークを選んでもらった結果だ。

 そこで参考までに、女子からの投票が少なかった死語・ジョーク、つまり2018年に言ってもほぼ“おっさん認定”されない死語・ジョークを紹介しておこう。

写メを撮る(4人)
華金(華の金曜日)(6人)
胸キュン(7人)
メロメロ(7人)
男性陣・女性陣(7人)
イケてる(9人)
アツい(10人)


「ここに挙げられた言葉は、20代女性からの“おっさん認定”率が1割未満ですから、日常的に使ってもまず問題ないということになります。ただし、『イケてる』『アツい』はちょっと注意が必要。というのもこの2つは、“10年ぐらい昔のイキッてる若者たちの言葉”のため、あまり多用すると無理して若ぶっていると嘲笑されかねません。たま~に使うぐらいなら大丈夫ですが、口癖のように使うのはやめておいたほうがいいですね」(堺屋氏)

 昭和時代に流行った言葉であれば、おっさんたちも死語であることは承知しているだろう。しかし要注意なのは、ここ10年程で急速に死語化が進んでいる「ケー番おしえて」や「こんばんみ」なのではないだろうか。そういう意味では「イケてる」、「アツい」も1、2年後はどうなっているかはわからない……。<取材・文/日刊SPA!取材班>

【調査概要】調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(20~29歳女性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。調査期間:2018年6月7日 有効回答者数:20歳から29歳 全国の女性100名