西日本を襲った記録的な大雨で、自衛隊や警察、消防などは11日も、被害の大きかった広島県や岡山県を中心に不明者の捜索を続けた。これまでに死者は12府県で167人、安否不明者は6府県の79人となった。総務省消防庁によると、10日午後5時半現在で8049人が各地の避難所に身を寄せている。

 広島県福山市では11日午前、瀬戸町地頭分のため池に亀裂が見つかった。市は決壊の恐れがあるとして、ため池の下流にある熊野町高下の25世帯に避難指示を出した。10日には同県府中町を流れる榎川の橋に土砂や流木が堆積して氾濫したが、排水などにより越水が止まったため、11日午前、町は周辺地域への避難指示を避難勧告に切り替えた。

 岡山県では広い範囲で浸水が起きた倉敷市真備町地区で11日、新たに2人の死亡が確認された。同地区の死者は48人となった。岡山県の行方不明者32人中、27人を同地区が占める。

 これまでに死亡が確認されたのは、広島県で66人、岡山県で56人、愛媛県で26人。ほかに京都府で4人、山口県と福岡県で各3人など。

 厚生労働省によると、10日午後8時現在で約25万5000戸が断水中。中国電力によると、広島、岡山両県で11日午前10時現在、約800戸が停電している。 

〔写真説明〕不明者の捜索をする警察と消防の救助隊員=11日午前、広島市安芸区

不者の捜索をする警察と消防の救助隊員=11日午前、広島市安芸区