激闘の末、ベルギーに2-3と惜敗。ロシアW杯での戦いが幕を閉じたとき、サムライブルーの選手たちの多くは、人目もはばからず涙をみせました。しかし考えてみると男女限らず大人が日常で泣く光景は、スポーツや冠婚葬祭以外であまり見かけない気がします。例えば仕事で悔しいことや嬉しいことがあった時、人は涙をぐっとこらえるのでしょうか?それとも、そもそも涙は出ない……?

大人の男性だって泣きたい時はありますよね。

男性の半数以上は基本的に泣かない!?

今回「株式会社メディプラス」では、20~69歳の男女を対象に「涙」に関するさまざまな意識調査を実施しています。まず日本の大人は日常で、そもそもどのくらい泣くことがあるのでしょうか?男女別に泣く回数を調べた結果は以下の通りです。

  • 月に泣く回数(男性)

ない……52.5%

月平均1回……25.6%

月平均2回……8.1%

月平均3回……4.5%

月平均4回以上……9.3%

  • 月に泣く回数(女性)

ない……26.7%

月平均1回……33.2%

月平均2回……14.2%

月平均3回……8.0%

月平均4回以上……18.0%

男性は半数以上が「ない」と回答。一方女性で「ない」と答えたのは26.7%で、男性の半数くらいの割合です。さらに同調査では、男女および年代別でも泣く回数についての調査を行なっていますが、その結果は次の通りとなっています。

「年を取ると涙もろくなる」といいますが、確かに45歳以上になると微増傾向に。とはいえ急激に増えることはないようです。

一番少ないのは月に「0.9回」で、30代から40代前半の男性。ちょうど働き盛りの年代が該当しています。一方女性は全年代で月2回以上泣いていますが、やはり30歳前後から40代は最も低い「2.0回」です。アラサーアラフォー世代は男女ともに、もっとも泣かない世代といえるのかもしれません。

スポーツの試合で泣くのはアリだけど、仕事の失敗で泣くのはナシ?

ではなぜ30代~40代、とりわけ男性は泣く機会が際立って少ないのでしょうか?その原因を解き明かすカギとなりそうなのが、同調査による30代から40代の男性限定の「大人の男性が泣くべきでないと思うシーン」に関するアンケート。その結果は以下の通りです。

仕事で失敗した時の涙を「許される」と答えた割合は男女とも約2割。少数派ですが、仕事で泣く場合は業務に支障がないように場所と時間を考えるのがコツな気がします。

大人の男性が泣くことを「許される」とされる割合がとにかく多いのは、「試合など」のシーン。つまりスポーツにおいては、男性が泣くこと「アリ」と考えている人が多いのです。一方、男女ともに際立って「許されないと思う」と答えた割合が多いのは「仕事で失敗した時」。こちらは男性が26.2%で女性が27.0%と、僅差ながら女性のほうがむしろ厳しい目を向けています。30代~40代の男性の大部分は、試合や結婚式より“仕事”が日常。つまり仕事で泣くべきではないという考えは、日常生活で泣くことがほとんど許されないこととイコールとなっているのかもしれません。

とはいえ泣く男性は本当に許されていないのでしょうか?前述のデータをみると、どの世代も「どちらとも思わない」と答えている人が相当数いることも見逃せません。そこで同調査では男女それぞれで「泣く男性(30代~40代)」についての率直な感想について質問。その結果は次の通りです。

  • 30代~40代の泣く男性について(男性)

「人間性豊か」だと思う……40.5%

「優しい」と思う……26.5%

「女々しい」と思う……16.6%

「精神的に弱い」と思う……16.3%

  • 30代~40代の泣く男性について(女性)

「人間性豊か」だと思う……41.4%

「優しい」と思う……31.2%

「女々しい」と思う……14.1%

「精神的に弱い」と思う……14.1%

男女とも一番多いのは、意外にも「人間性が豊か」という意見。ほか肯定的な意見である「優しい」を合計すると、男性が67.0%で女性が72.6%となっています。男女とも約3割は否定的な人がいるのも事実ですが、男性の涙は決して許されていないわけではないのです。

大人でも思い切り泣くと、案外気持ちがスッキリするもの。仕事で泣きたくなるような失敗をしてしまった時は、思い切って泣いてみるのもアリかもしれません。

【調査概要】
調査主体…株式会社メディプラス研究所
調査方法…インターネット調査
調査期間…SCR調査 2018年3月7日~3月17日
調査対象…全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)

関連画像