近畿地区を中心に避難示が出る中でも安倍晋三首相ら政府・自民党の幹部が懇親会を開き、その様子をSNSで紹介していた。出席者も反の弁を口にしており、通常ならば野党による格好の攻撃材料になるはずだ。だが、意外にも野党、とりわけ立憲民主党は攻めあぐねている様子だ。

偶然にも、自民党の懇親会とほぼ同じ時期に、枝野幸男代表ら立憲民主党幹部が、所属議員の政治活動25周年を記念するパーティーに出席していた。自民党批判することで「ブーメラン」化を警している可性もありそうだ。

蓮舫氏「人命の重みが感じられません。人権の感覚さえも伝わらない会食の姿に言葉を失います」

自民党の懇親会は「赤坂自民亭」と銘打って2018年7月5日に開かれた。直後から批判が相次いだこともあり、出席していた竹下総務会長は年7月9日の会見で

「もう開いてしまっておりますので、どのような非難もお受けしようと思っております」

などと反の弁を口にした。ただ、現時点で野党からの批判は多くない。立憲民主党蓮舫参院議員が7月8日、懇親会が麻原彰晃死刑囚らの死刑執行の前日に開かれたことを念頭に、

「この九州北海道ですでにによる被害が広がっていましたか(原文ママ)、災害派遣要請を受ける小野寺防衛大臣まで参加していたとのことです。人命の重みが感じられません。人権の感覚さえも伝わらない会食の姿に言葉を失います」

などとツイートしたのが立つ程度だ。

ただ、蓮舫氏が言う「この」(7月5日)には、立憲民主党関係者もパーティーを開いていた。手塚仁雄衆院議員が政治活動25周年を記念するパーティーを開催し、枝野幸男代表らが来賓として招かれ、あいさつしていた。西崎つばさ目黒区議は、枝野氏があいさつする写真つきで

枝野幸男代表をはじめ、多くのご来賓が出席されています。大盛況

ツイート写真では、机の上にビール瓶らしきものがあるのも分かる。

野田佳彦前総理、菅直人元総理、枝野幸男代表、長妻昭代表代行、辻元清美国対委員長、蓮舫副代表...

手塚氏も7月6日公式サイト

「昨晩は日頃から私をご支援いただいている皆様にご参集いただき、『手塚よしお政治活動25周年感謝の集い』を国会近くの政記念館で開催させて頂きました。野田佳彦総理菅直人総理枝野幸男代表、長妻昭代表代行、辻元清美委員長蓮舫副代表ら多数のご来賓にもご祝辞を頂戴し、政治家利に尽きるとなりました」

パーティーを振り返った。

与党と野党では災害対応をめぐる責任の重さが違い、パーティーの開催や写真SNS投稿の是非について全く同列に論じることは困難だが、立憲民主党としては、この件を理由に与党を攻めあぐねている可性もありそうだ。

過去には危機管理をめぐる議論が政権の退につながったこともある。例えば2001年2月米国ハワイ愛媛県高校練習船「えひめ丸」が沈没した事件では、森喜朗首相(当時)がゴルフプレー中に事故の一報を受けたものの、そのままプレーを続行したことが非難を浴び、4月末に辞任した。

パーティーでは枝野幸男代表もあいさつしていた(写真は西崎つばさ目黒区議のツイッターから)