今月2日に慢性閉塞性肺疾患のため81歳で亡くなった、落語家の桂歌丸さんの告別式が11日に横浜市の妙蓮寺で行われた。告別式には落語界、芸能関係者、ファンなど、およそ2500人が参列した。


 祭壇には、歌丸さんが生まれ育った横浜の海をイメージした白と青の花々およそ3000本が彩られ、遺影には歌丸さんが3年前に国立演芸場で高座に上がったときの写真が飾られた。

 友人代表として挨拶した歌舞伎俳優の中村吉右衛門(74)は、「ついこの間、師匠のご訃報をテレビで知りましたときは……」と話し始めるも涙で言葉に詰まり「すみません。歳をとると、どうも涙腺がゆるくなりまして……。申し訳ございませんです。本当にショックでございました」と、涙ながらに歌丸さんへの想いを語った。

 10代の頃から歌丸さんと親交があるという女優の泉ピン子(70)も「本当に惜しい。(歌丸さんは)落語っぽい落語家さん。オシャレで、粋な」と話し、「愛する横浜で地元のみなさんとお別れ会をしてね。本当に兄さんっぽいなと思います」と、涙をこらえながら想いを馳せた。


 そんな中、笑点メンバーの中で最も付き合いが長かった落語家の林家木久扇(80)は、初めて歌丸さんと二人で行った海外旅行を振り返った。タイ・バンコクの空港で歌丸さんが規制額を超えたアメリカドルを持っていたことから「『兄さん、ドル取り上げられちゃうから。大変だよ、こんなに持っていたら。トイレ行こう! トイレ』って言って。兄さんが持っているドルを、私がセロテープを持っていたので背中に貼り付けていったら、ごわごわになってしまって……」とエピソードを紹介。


 続けて木久扇が「(時間がたって)搭乗口が分からないものですから、日本語が分かるタイの人に切符を見せて『これはどこから乗ったらいいですか?』と聞いたら『アレです!』って……。もう飛んで行っちゃっていたんですよね。で、乗り遅れてしまいまして。その後、飛行機を取るのにものすごく苦労をしました」と話すと、控えめな笑いがあちこちから起こった。木久扇は「とにかく忙しくしていらっしゃった師匠でございます。ごゆっくりお休みになってください」と頭を下げて締めくくり、落語を愛した歌丸さんらしい涙と笑いの告別式になった。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)


女子アナが落語に初挑戦▷『柴田阿弥の金曜The NIGHT』Abemaビデオはこちら