前半終了間際の7月9日。真夏の電撃トレードのニュースにファンは耳を疑った。捕手の打撃が課題だった横浜DeNAと、内野陣の離脱が相次ぎ強化を図りたかったオリックスとの思惑が合致し、白崎浩之内野手、高城俊人捕手と、オリックス伊藤光捕手、赤間謙投手のトレードが成立。アレックス・ラミレス監督は「優勝を目指すという意味では良いトレード」と述べ、「選手を失う悲しさはあるが、他のチームは『欲しい』と言ってくれているので彼らにとっては良いことだし、うれしい。2人ともまた活躍できるのではないかと期待している」とエールを送った。

 その一方でファンは、「前日までベンチに入っていたのに突然過ぎて信じられない。高城選手はムードメーカーとしても必要な選手」。「白崎選手はファームでショートに戻ったし、1軍に上がることを期待していた。とにかく寂しい」と、シーズン中のトレードを受け入れられないというのが本音のようだ。


 「高城選手はもちろん、このトレードで嶺井博希、戸柱恭孝捕手に奮起してもらいたい」。「白崎選手のパンチ力は格別だと思う。ただ宮崎敏郎選手や若手の活躍で1軍のチャンスが少なったのも事実。才能を生かせるところでがんばってほしい。オリックスと日本シリーズができれば」と現実を受け止め、前向きに声を振り絞るファンももちろんいる。


 伊藤や赤間への期待も高まっているが、好調のときも不調のときも応援し続けたファンはチームを去る選手に対しそれぞれの思いを背負っている。そんなファンたちにハマスタのスタンドで高城、白崎選手の思い出の試合を挙げてもらった。


 高城の思い出の試合は2試合に集中。1つは昨年のソフトバンクとの日本シリーズ第4戦。専属バッテリーを務める浜口遥大と8回一死までノーヒットノーランを演じ、打ってはホームランと2点タイムリーヒットの大活躍。0勝3敗だったチームの救世主となった。もう1つは三浦大輔の引退試合。ハマの番長から指名を受けマスクを被り、最後の打者の雄平(ヤクルト)と対戦するときにはマスクの上からわかるほどの号泣。番長が野球人生で初めて泣きながら投げたという最後の一球をしっかりキャッチした。「あの涙のバッテリーの姿は忘れられない」。


 白崎の思い出は、2015年8月20日スターナイトゲームでのバースデーアーチで勝利した試合。白崎がこれまでレギュラーシーズンで放った13本のホームランはすべてレフトスタンドへのソロアーチ。ランナーがいないときにスタンドが盛り上がるという不思議な魅力があった。ファンの1番の思い出は横浜DeNAで最後のホームランとなった14本目。日本シリーズ第6戦5回表に飛び出した同点ソロアーチだ。出場機会が34試合に激減しレギュラーシーズンでは1本も打てなかったが、スタメン大抜擢に応え、夢をつなぐ豪快なアーチをかけた。ファンは「白崎選手のデカイ一発をこれからも見続けたい」。


 トレードが発表された7月9日の試合後には、スタンドから高城、白崎の応援歌の大合唱が響き渡った。ファンは新天地での活躍を祈っている。


「輝く歴史を その手で刻むため 君はここに現れた 時代のヒーロー カットバセ白崎!」

「強肩強打のスゴイ奴 勝利呼び込むサイン 高城俊人 カットバセ高城!」 【山口愛愛】


(C)AbemaTV


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