東京電力ベンチャーズとゼンリン、楽天の三社は、送電設備を活用したドローンによる配送実験の成功を12日に発表した。送電線を活用したドローンによる配送実証実験の成功は世界初になるという。

6月27日に埼玉県秩父市で行われた実証実験の様子は動画でも公開されているが、ユーザーがスマートフォンでお弁当を注文し、約3km離れた浦山山荘からはお弁当が積まれたドローンがタブレットの「離陸」ボタンで離陸し、送電設備から距離を保ちながら指定のコースを飛行。無事着陸ポイントである日向公会堂に着陸している。

東電ベンチャーズとゼンリンは、昨年3月にドローンの安全飛行をインフラ側から支援する"ドローンハイウェイ構想"の実現に向けた業務提携を行っており、ゼンリンは送電鉄塔の三次元データ化、送電鉄塔や送電線に接近すると自動で検知する機能「ジオディフェンス」や飛行中のドローンの状態などを把握するモニタリングアプリを開発。東京電力ベンチャーズは、送電鉄塔や送電線で形作られる"ドローンハイウェイ"に観測機器を設置し、リアルタイムで細かな気象状況をデータで取得しドローンの飛行制御を実現している。

今回新たに加わった楽天は、自律制御システム研究所と共同開発したマルチコプター型ドローン「天空」による自立飛行を実現するシステム「楽天ドローン」をプロジェクトとして立ち上げている。今後も共同で実証実験を行い送電設備を活用した安全な「ドローンハイウェイ」の実用化目指していく。
(長岡弥太郎)

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