Image: NASA

宇宙って、意外と近いかも。

国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙飛行士たちが暮らすためには、地球から定期的に届けている物資は欠かせません。その手段としていまいくつかのオプションがあるわけですが、このほどカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた、ロシアの補給船「Progress 70」は、なんと4時間を切るスピード運送の記録を樹立しましたよ!

NASAも賞賛する早さ

アメリカ東部の標準時間で7月9日の午後5時51分に、ソユーズロケットで打ち上げられたProgress 70補給船。約3トンの食糧や燃料、そのほかの必要な物資の運搬役を担いました。打ち上げ後、地球の周回軌道を2周してから、なんと同日の午後9時31分には、早くもISSにドッキング成功。わずか3時間40分で、地上とISSを結ぶ最速便が誕生したことになります。

4時間を切る旅程は、将来的にロシアによる宇宙飛行士物資輸送拡大に、大きく道を開くものとなるだろう。

NASAは、今回のスピード記録の達成を、このようなコメントで祝福しています。Progress 70は無人運搬船ですが、ロシアのROSCOSMOS(ロスコスモス)は、今回の成功を受け、このスピーディーな運航を、人間の宇宙飛行士を乗せた宇宙船でも、早期に応用する計画のようですね。

比較するとさらに際立ちます

なお、SpaceX(スペースX)やNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)の補給船もISSへと飛んではいるものの、大抵は数日を要する航程となっています。たとえば、直近の打ち上げで比較すると、SpaceXの「Dragon」は、6月29日に地上を出発したものの、ISSへの到着は7月2日でした。今回のProgress 70の旅程が、どれほど短時間であったか、まさに驚異的な計画だったことがわかりますよね…。

これは東京から飛び立つならば、一般的な飛行時間にして、香港へ飛ぶよりも宇宙ステーションのほうが近いことになり、アメリカに着く前に、地球と宇宙を往復できてしまう計算です。そのうち宇宙への定期便が、こんな感覚で身近になる時代がやってきたりして?

そういえばこんな「ロケット便」も発表されてましたっけ。

SpaceX「ロケットで地球上どこでも1時間以内に行けるけど、乗る?」

あっ、ニューヨーク行きの便と火星行きの便、乗り間違えたちゃった。SpaceXのCEO・イーロン・マスクが火星移住計画を発表してから早1年。今年も国... https://www.gizmodo.jp/2017/10/spacex-bfr-fry-you-to-earth.html 新版 手作りロケット入門:モデルロケットの基礎から製作ソフト「RockSim」の解説まで

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Source: NASA, CBC, Space, Spaceflight Now

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)