元スペイン代表のストライカー、フェルナンド・トーレスが、サッカーJ1のサガン鳥栖に加入することが発表された。しかし、あまりの大型移籍に、地元からは困惑の声も上がっている。

 トーレス移籍決定の発表は唐突だった。今年5月、トーレスのサガン鳥栖加入が決定したとのニュースがJリーグ公式サイトのミスで公開されたものの、これが勇み足。Jリーグの公式サイトにお詫びの声明が出された後は音沙汰がなくなり、7月初めには破談が報じられた。しかしサガン鳥栖は10日、トーレスの加入を発表。加入に際し、チームは「誤報じゃないよ」「ほんトーレス」と書かれたタオルも用意し、早ければ22日の仙台戦でのデビューも予定されている。フリーのスポーツライターが語る。

「W杯後のJリーグの目玉は、神戸に加入したイニエスタですが、トーレスは彼と比べても遜色のないビッグネームです。10代の頃から年代別代表選手として頭角を現したトーレスは“神の子”というあだ名を持ち、期待通りのストライカーに成長。強豪国スペインの代表として100試合以上に出場し、FIFAの世界最優秀選手に何度もノミネートされています。ルックスも良いうえ、年齢もまだ34歳ですし、昨年のリーグ戦もほぼ出場していますので、活躍を期待して良いと思います」

 入団会見では、「鳥栖は僕に興味を持ってくれた最初のクラブだった」「とにかく鳥栖を助けるとために何でもやろうと思う」と、鳥栖を選んだ理由を語ったトーレス。しかし、鳥栖には“問題”があるという。Jリーグ開幕以来のJリーグファンで、全国のスタジアムを回るのが趣味だという40代の男性が語る。

「鳥栖は、現在J1に所属するチームの中でも、街の活気はワーストクラスです。比べるとすれば、磐田か鹿島ぐらいでしょうか。鳥栖のホームのスタジアムは、JR鳥栖駅のほぼ真ん前にあり、アクセスの良さはJ1でも随一ですが、鳥栖駅は木造の平屋ですし、駅周辺も活気がありません」

 ネットにも、「ようこそ田舎へ」「ほんっとに何もないぞ」といった声が寄せられた大物の鳥栖移籍。トーレスの鳥栖での推定年俸は8億円ともいわれているが、マドリードで育ち、リバプール、チェルシー、ミランで過ごした彼は、九州の田舎町で暮らすことができるのか? 福岡県出身の週刊誌記者はこう語る。

「鳥栖は佐賀県ですが、博多から鳥栖は快速で30分弱ですし、車でも同じぐらい。新幹線を使えば新鳥栖駅まで10分ちょいです。鳥栖は交通の要衝で、交通の便はとても良いですが、街が小さすぎて、世界的ビッグネームが住んだらプライバシーはないに等しいでしょう。そう考えると、博多近辺に住んで鳥栖に通うというのが現実的ではないでしょうか?」

 鳥栖は現在J1で17位。J1残留のためには、トーレスにも相応の住環境を提供する必要がありそうだ。

サガン鳥栖公式Twitter(@saganofficial17)より